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セミナー「わたしたちの難民問題2017/Vol.18」を開催しました(2017.10.25,11.7,13,29,12.6)

 難民事業本部では神戸YMCA、兵庫県国際交流協会、日本国際連合協会兵庫県本部と共催で、国内や海外の難民問題を広くみなさんに知っていただくためのセミナー「わたしたちの難民問題2017/Vol.18」を開催しました。

 第1回は、フォトジャーナリストの宇田有三さんをお招きし「ミャンマー難民は今」をテーマにお話しいただきました。ミャンマーの民主化以降、国内の政治、経済、暮らし等がどのように変化し、どこが変わっていないのか、また、周辺国に避難している難民を取りまく環境や帰還の動きなど、現状と展望についてお話し頂きました。参加者からは「体系的にミャンマーの民族問題について学べた」「意識を変える、背景と事実を知ることの大切さがよくわかった」「ミャンマー難民のことについてインターネットなどで学ぶより分かりやすく知ることができて良かった」といった感想をいただきました。

 第2回は、ワールド・ビジョン・ジャパン緊急人道支援課の大井光一さんに「南スーダン難民への支援活動」についてお話しいただきました。半世紀にわたる内戦が終結し独立を果たしたものの、紛争の拡大により2016年より難民が急増した南スーダン。受け入れ国である隣国エチオピアで初等・中等教育の支援活動を通じて、将来の国の再建を担う人材育成、他民族との平和共存を目指すNGOスタッフより、キャンプでの難民の現状と、支援活動について紹介いただきました。「難民キャンプのことについて聞くことが少なかったので、とても勉強になった」「難民と聞いてマイナスなイメージが強かったけれど、大変な中でも前向きに夢を持っている子どもたちが多くいて印象が変わった」といった声が聞かれました。

 第3回は、専修大学兼任講師の久保山亮さんをお招きし「ドイツの難民受け入れ」についてお話いただきました。当日は定員を大きく上回る参加者が集まりました。ドイツは2014年ごろから多くの難民を受け入れており、政府の難民受入れ制度や、市民社会や自治体による難民への定住支援等の情報を聞くことができました。参加者から、「メディアで報じられていない事実を考えることができて良かった」、「情報満載でとても良かった」といった反応がみられました。

 第4回は、ベトナム難民として来日し、現在、神戸定住外国人支援センター介護福祉士として活躍されているハ ティ タン ガさんに、母国を逃れた経緯、日本に来てからの言葉の壁、こどもの教育、習慣の違いや阪神淡路大震災をきっかけにNGOスタッフとして取り組んでこられた同胞の支援活動、現在の仕事等についてお話いただきました。ハ ティ タン ガさんのお話から、日本社会が難民の人たちとどのように共に暮らしていけばよいのかを考えさせられました。参加者も「当事者の話しはあまり聞けることがなく、報道で見るよりも、その状況がずっとリアルに伝わってくる」、「現在の支援活動を聞くことができ、良かった」といった声が聞かれました。

 第5回は、RAFIQ 在日難民との共生ネットワーク共同代表の田中恵子さんに「難民認定申請者への支援活動」についてお話いただきました。難民認定の手続きから、審査期間中の住まいや仕事などの生活全般に至るまでを支援するNGOの代表から、難民認定制度の概要と申請者への支援活動、その課題について聞くことができました。参加者からも「支援活動の中での具体的な難民の実現を報告いただき、有意義だった。海外との比較はとても興味深かった」、「難民に対して知識が少ない方へも分かりやすく、入り口から話してくださって良かった。問題意識を深めることができた」等の感想をいただきました。

 難民事業本部では、今後も難民問題を身近に感じていただくため、有意義なイベントを企画してまいります。


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