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難民について知りたい!
─RHQ支援センターで学ぶ難民─

 

第三国定住難民の高校進学

 

 日本に暮らす第三国定住難民のうち中学3年生の3名が今春、定住先の中学校を卒業し、全員が高校に進学しました。

 2011年秋に来日した女子中学生は、模擬テストでは志望校の合格に安心できる成績ではなく、学校関係者や家族はとても心配しましたが、本人は一貫して全日制高校への志望を変更することなく入学試験に臨みました。中学3年生になってからの1年間は大学生ボランティアの方々から自宅近くの公民館などで継続して学習の支援を受けました。気分転換に大学のキャンパスを案内してもらったこともあったそうです。合格の連絡を受けた母親は「大学生が教えに来てくれたおかげで安心して受験を乗り越えられました」と感謝の言葉を述べていました。

 2014年秋に来日した男子夜間中学生は受験の教科には十分自信がなかったため、中学校で頑張ったことを自分の言葉で表現できるように作文と面接の練習を何度も繰り返して入学試験に臨みました。担任の先生からはこれらの学習支援等に加え、他の一般の中学生と違い学生服を持っていない本人のために面接用の上着を用意してくれるなど真心の励ましもいただきました。本人は「同じ第三国定住難民として来日し今春夜間高校を卒業した先輩が高校受験の相談にのってくれ、お兄さんみたいに応援してくれた。卒業式にも駆けつけてくれた」とうれしそうな表情でした。担任の先生は、本人の合格を祝福するとともに、先輩難民がお手本となって後輩の面倒を見ている姿に、同胞コミュニティの温かさと強い絆を感じたと話されていました。

第三国定住難民の親の世代の多くは、子どもに十分な教育を受けさせたいとの希望を持って来日しましたが、学校関係者をはじめ大学生ボランティアや先輩難民などの温かな支援と励ましのおかげで、その目的が少しずつ実現しているようです。


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