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難民について知りたい!
─RHQ支援センターで学ぶ難民─

 

RHQ支援センター条約難民第27期生の学習発表会(2017.9.11)と修了式(2017.9.14)

 

 2017年9月11日(月)、条約難民第27期生(前期半年コース)6名が、学習発表会を開催し、関係省庁や自治体関係者からの参観者の前で、これまでの学習の成果を発表しました。発表は、それぞれ入所者が伝えたいことを題材にしたスピーチ、教室の様子を再現した日本語劇、『生きる』を題材にした詩の朗読と続き、参観した関係者に半年間で身に付けた日本語でのコミュニケーション力を披露しました。

 日本語スピーチでは、大勢の観客を前にして、緊張した様子でしたが、自分が決めたテーマについて下調べし、写真を印刷して用意するなど、準備を重ねていました。テーマは、「センターで経験し学んだこと」、「自国の生活と文化」、「日本での今の生活」などで、全員が練習の時よりも大きな声ではっきりとスピーチすることができました。スピーチ後には、参観者から質問を受け、中には調べていないことを質問され、質問された意味がわからずに困ったりしましたが、自分が知っている限りの言葉を駆使して回答し、「すみません質問がわかりません」、「それはどんな意味ですか」と臨機応変に対応するなど、緊張の中での実践的な日本語のやり取りに、終わった後は全力を使い果たしたようでした。

 日本語劇では、開講初日に出会ったクラスメイトの印象をユーモアを交えながら紹介しました。第一印象が怖かった人も、日が経つにつれて優しい人であると分かり、全員がほっとしたというエピソードもあり、リアルな演技が参観者の笑いを誘っていました。

 詩の朗読は、谷川俊太郎の『生きる』を、入所者自身が考える『生きる』にアレンジして披露しました。『生きているということ、それは日本の文化がわかるということ、それは日本人がみんなやさしいということ、それは、母のことを思い出すということ、それは子どもにあえなくてさびしいということ、それはのりこえるということ』。それぞれの気持ちを詩にのせて淡々とした表情で自分の『生きる』を朗読する姿に、入所者の今の境遇が垣間見え、参観者の胸を打ちました。



 2017年9月14日(木)、修了式が開催され、修了生6名が出席しました。関係省庁、国際機関、自治体、町会の来賓から修了生に向けてお祝いの言葉と励ましのメッセージが送られ、修了生からは答辞として、定住支援プログラムで学んだコミュニケーション力や文化・習慣の知識を生かして、これから日本社会で生活の基盤を作っていく決意が述べられました。

 修了生のスピーチの中には、「以前は、飲食店の仕事でお客さんの名前を聞いてもローマ字でしかメモを取れなかったが、今はひらがなで書けるようになった」、「日本語が分からなかったので日本人の友達はいなかったが、今は日本語で話す友達が出来た」、「少しだが日本語の看板が読めるようになって便利になった」、「子どもの幼稚園の先生と話しが出来るようになって嬉しい」など、身に付けた日本語を活用して有意義な生活に結びつけたいという気持ちが述べられました。

 定住支援プログラムで学んだことをこれからの仕事や生活で活かしてほしいと職員一同願っています。


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