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2009.6.3

「ワークショップ難民2009」を開催しました

 2009年6月3日(第1回)及び2009年6月17日(第2回)の2日間、難民事業本部関西支部は神戸YMCAとの共催により「ワークショップ難民2009」を神戸市青少年会館で開催しました。 ワークショップは難民問題に関心のある学生、教員、社会人など延べ50人以上が参加し、参加者自身が一緒に考えていく手法で行いました。 第1回は「難民とは誰か?」をテーマに、難民条約における難民の定義や、難民発生の原因、難民が庇護を求める状況について考えました。参加者は、まず、世界の難民受入れと流出の分布について学んだ後、条文を基に難民条約上の難民の定義を学び、続いて、実際の難民の写真を使ってイメージを膨らませながら、突然家を追われ、難民となって逃げ出さなければならなくなった場合を想定して、自分であれば何を持ち、何を置いていくかなどを考えました。また、難民キャンプでの不便な生活やキャンプ生活を長く強いられているために起こる弊害について学びました。 第2回は「なぜ難民を受け入れるのか?」をテーマに、最近日本で難民認定申請者が急増している現状を踏まえ、難民受け入れの意義について考えました。参加者にシミュレーションしてもらう形式により、ある日難民を乗せた船が庇護を求めて港に着いた場合、私たちはどのように対応すればよいのか、難民を受け入れた場合、逆に受け入れなかった場合に何が起こるのかをグループで考えました。また、積極的に受け入れられなかったアフガニスタン難民のケースを題材に、本国への帰還について学びました。実際に受け入れられた例としては、日本のインドシナ難民、条約難民の受け入れの歴史を振り返るとともに、新たな難民受け入れの取り組みには、日本語を身に付けること、就業することなど基本的なこと以外に、国民一人ひとりの難民に対する正しい理解と地域社会に温かく迎え入れる思いやりが必要ではないかなど意見を交換し合いました。 参加者からは「難民の実際の生活を全く知らなかったため勉強になった」「具体的な事例をもとに参加型で楽しめて理解が深まった」「難民について具体的なイメージが持てて良かった」との意見が聞かれました。

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