2016.7.30
「ワークショップ難民2016」を開催しました
難民事業本部関西支部と神戸YMCAは難民問題を多くの方に知っていただくための参加型セミナー「ワークショップ難民2016」(2016年6月8日、22日、7月6日、20日の全4回)を開催しました。難民問題に関心のある高校生や学生、社会人など、延べ77名の方にご参加いただきました。
第1回のテーマは「難民とは」。難民とはどのような人なのか、クイズ形式で出題し、難民条約の中で定義されている難民について解説し、難民が発生する原因や状況について考えました。
第2回は「難民になる」をテーマに、家族構成や現在の状況、隣国の状況などそれぞれ異なる条件のもと、どのような状況なら国境を越えて逃げるのか、逃げた場合はどのような行く手が待っているのか、逃げない理由は何かについて、実際に難民になったつもりで考えました。
第3回は「難民と暮らす」と題し、文化や価値観の異なる国での生活を疑似体験し、難民と難民を受け入れる人々が直面する課題とその解決策について話し合いました。
第4回は「難民を支援する」。NGOの立場で援助計画を作成しました。家を追われ異国で暮らす難民の子どもたちの映像を見て、難民が困っていることは何か、どんな支援が必要かを考え、グループごとに支援計画を作成し発表しました。
各回とも参加者の方々が非常に熱心で、積極的に議論している様子が印象的でした。特にロールプレイでは、当事者になりきった議論が展開されました。また、今年も高校生の参加者が多く、難民問題に関心を持つ人々の世代の広がりを強く感じられるワークショップとなりました。参加者からは、「難民の定義が明確になった」「難民の立場になって考えることができてよかった」「ロールプレイ形式で楽しみながら勉強できた」「これからも何ができるか考えたいと思った」などの感想が寄せられました。
関西支部では今後も難民について考えていただけるよう、ワークショップをはじめセミナーなど難民理解のための様々な場を提供してまいります。
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