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2020.10.14

「ワークショップ難民2020」を開催しました(2020.7.1,15,29)

 難民事業本部では、神戸YMCA、兵庫県国際交流協会との共催で、難民問題を多くの方に知っていただくための参加型セミナー「ワークショップ難民2020」(7月1日、15日、29日の全3回)を初めてオンライン(Zoom)で開催しました。難民問題に関心のある高校生や学生、社会人など、延べ47名の方にご参加いただきました。

 第1回「難民とは」では、さまざまな原因で故郷を離れなくてはいけなくなった人々のケースを比較し、難民と国内避難民、移民、被災者等との相違点を話し合いました。難民の定義についての解説に続いて、難民の多くが武力紛争により故郷を追われた人々であること、難民の受入国の多くは開発途上国であり、受入国の負担が深刻な問題となっていること、について考えました。

 第2回「難民になる」では、各グループに3枚のカード(家族構成、出身国の状況、受入国の状況)を配り、その条件下で難民になるのかどうかシミュレーションしました。グループでの議論や他グループの発表を通じ、より難民の気持ちになって考えることができました。

 第3回の「難民が目指す国」では、安全、人権、宗教、仕事、言葉等の要素の中で、難民が目的地(ゴール)を考える際、どの要素が大切なのかランキングをして考えました。また現在受入国となっている国々において、これらの優先要素がどれだけ満たされているのか比較検討し、それらの国々の「受入国としての適性」について話し合いました。

 全3回のワークショップを終えて、難民問題に関心を持つ人々の世代の広がりを強く感じられるワークショップとなりました。参加者からは、「知りたくても具体的にWSなどに(遠方の理由で)参加できなかったので、今回ZOOMで参加できることは素晴らしかった」、「難民にもきちんと定義があることを知ることができ、ちょっと驚いた」、「自分では学べないことで、世界の現状をわかりやすく教えていただいた。自分の周りの人たちにもシェアしたい。全体の認識が高まって少しでも良い方向に現状を変えられたらと思う」などの感想が寄せられました。

 難民事業本部では、今後も難民について考えていただけるよう、ワークショップやセミナーなど、難民理解のための様々な場を提供してまいります。

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