INFORMATION

2021.9.22

「ワークショップ難民2021」を開催しました(2021年6月23日、7月7日、7月21日)

 難民事業本部関西支部と神戸YMCAは難民問題を多くの方に知っていただくための参加型セミナー「ワークショップ難民2021」(2021年6月23日、7月7日、21日の全3回)をオンラインで開催しました。難民問題に関心のある高校生や大学生、社会人など、延べ104名の方にご参加いただきました。

 第1回「難民とは」では、さまざまな原因で故郷を離れなくてはいけなくなった人々のケースを比較し、難民と国内避難民・移民・災害避難民等との相違点を話し合いました。難民の定義についての解説に続いて難民の多くが戦争や迫害等により故郷を追われた人々であること、難民の受入国の多くは開発途上国であり、受入国の負担が深刻な問題となっていること、について考えました。

 第2回「難民になる」では各グループに家族構成、自身の状況、近隣地域、国の状況等の条件下で難民になったことを想定して、自分たちだったらどのような行動を取るかシミュレーションしました。グループでの議論や他グループの発表を通じ、より難民の気持ちになって考えることができました。

 第3回は「難民を受け入れる」では、日本はもっと多くの難民を受け入れるべきなのかを1978年からの難民受け入れの歴史や、他の先進国の受け入れ状況との比較から考え、認定制度や受入れの仕組みについて概観しました。

 全3回のワークショップを終えて、難民問題に関心を持つ人々の世代の広がりを強く感じられるワークショップとなりました。参加者からは「学校の授業では、難民というものを言葉で聞く機会はあったが、具体的に最近の写真を見たり、先生のお話を聞いたりしたことで、より難民問題の深刻さを感じた」「一つ一つについて説明をしていただいたので、事前知識があまりなくても参加できる内容だったと思う。これを入門として、難民受け入れ数を増やせる世の中の仕組みについて興味を持って考えていきたいと思った」「参加者の皆さんの多くの意見を聞けて良かった」などの感想が寄せられました。

 難民事業本部では今後も難民についてご理解いただけるよう、ワークショップやセミナーなど、難民理解のための様々なプログラムを提供してまいります。

関連記事

PAGE TOP