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2019.3.1

「定住者の声 No.19」チームリーダーとして働く

 ラサジャック シーサワンさん(ラオス)は、1992年にタイの難民キャンプから家族5人で日本に来ました。当時の大和定住促進センターを退所後、現在は神奈川県秦野市の県営住宅に定住し、(株)共栄製作所でベアリング製造の旋盤のチームリーダーとして勤務しています。

旋盤を操作するシーサワンさん
旋盤を操作するシーサワンさん
仕事の内容
 ラオスから国費でドイツに留学し、農業用機械の製造等について学びました。日本でも以前の職が生かせるような仕事に就きたいと考え、職業相談員(難民事業本部所属)に相談し、(株)共栄製作所を紹介されました。妻は一緒に就職しましたが、子育てのため数年で辞めることになりました。
 就職した当初は、周りは日本人の人たちだけで、言葉も分からなければ、ラオスの習慣との違いに戸惑ってばかりいました。しかし、作業で分からないことは課長をはじめ先輩方に質問しましたし、技術を習得できるまで何度も練習を重ねました。
 ベアリングの役割は、回転部分の摩擦を少なくし、滑らかに回転させることです。従って、回転する全ての箇所に使われています。そして用途に応じ転動体(ころ)の大きさもさまざまあり、また形も種々にあります。ベアリングの製造は、プレス(金型で押し、ころを作る機械)、単能旋盤(往復するスライドの先端につけている刃具でころを作る機械)、NC旋盤(コンピューター制御によりころを作る機械)などの工程で作られています。
 私は単能旋盤を担当していますが、重電機や家電など製品により大きさや形が違うため、27台もの機械を操作しながら約600種類の型を使い分けなければいけません。それぞれの型を覚え、不具合が出ないよう注文どおりに作るため、細心の注意が必要です。完成品をチェックするための項目も多くて大変ですが、2年前からチームリーダーとして責任のある立場になり、やりがいも出てきました。
 言葉という面ではハンディはありますが、これまでの努力で身に付けた旋盤技術を日本人の後輩たちにも指導しています。彼らも熱心に習得に励んでおり、例え外国人であっても熱意が伝わるのは同じだと感じています。

今後の目標
 後輩の人たちも増えて、技術面の指導をする場面が多くなりました。また、難民定住者のまとめ役となり、会社規則を遵守するための助言や、専門用語の通訳などの世話も行っています。仕事が円滑に進むようにこれからも自分のできることを確実に身に付けていきたいです。幸いこの会社には外国人に対する差別がなく、実力を適正に評価してくれます。今後も自分の技術を生かし、長く会社に貢献していきたいです。
 そして生活面では、日本で暮らすラオス難民定住者のコミュニティー組織「在日本ラオス協会」の副会長として、主にニュースレターの発行、母国文化継承講習会(民族舞踊、民族音楽)、スポーツ大会の開催といった活動を行っています。毎週日曜日に秦野市青少年会館でラオス語教室も開いており、ラオスの文化や習慣をラオスの子供たちに伝え続けていきたいと思っています。

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