INFORMATION

2019.3.1

「支援者の声 No.17」学びの架け橋

 兵庫県教育委員会では、緊急雇用対策特別法により1999年12月から外国人児童生徒指導補助員制度を設け、外国人児童生徒がいる小中高等学校へ補助員を派遣しています。
 永谷佳子さんは、その補助員として、姫路市内の学校を巡回し、日本語の理解が不十分なベトナム人児童・生徒と教員のコミュニケーションの円滑化を図るなど、学校での適応を促進する活動を行っています。また、外国人児童・生徒のための補習教室では、ボランティアとして協力しています。
 幅広い日々の活動についてお話を伺いました。

 私は姫路市内の小中学校で学校とベトナム人児童と保護者の通訳をしていますが、ベトナム人のお父さんやお母さんがいつも口にするのは「私たちは日本語がわからないから勉強を教えられません。塾にやりたくても高いですから、先生よろしくお願いします」という言葉です。その言葉を聞くたびに、子どもの勉強をみてやりたくてもできない彼らのもどかしさを感じます。また、児童の中にもわからない宿題を家で誰にも聞けず困っている子やそのままにしていて勉強がわからず嫌いになってしまう子もいます。
 そんな中で、姫路市内城東地区ではボランティアの方の協力のもと、兵庫県国際交流協会との共催で毎週土曜日に補習教室を開いて家庭学習の困難なベトナム人児童の学習支援をしています。教室も今では5年目を迎え、3つの小学校の子どもたちが集まってきています。子どもたちは勉強だけでなく、ボランティアの先生に自分の話を聞いてもらうのも楽しみにしており、また、ボランティアの方は子どもたちの勉強以外の心配もしてくださり、双方温かい関係が育ってきているようです。
 これからも学校や補習教室が子どもたちにとって楽しく勉強できる場となるように支援をしていけたらと思います。

関西在住インドシナ難民定住者だより「かんさいレポート 2003年夏の号」より転載

ポストカードを作製しました

ポストカードを手に持つ子どもたち

 城東町補習教室では子ども達がベトナムの獅子舞をしています。子ども達はベトナムの獅子舞MuaLan(ムーラン)が大好きで、練習をしていろいろなところで発表するのを励みにしています。太鼓の音が聞こえたら、みんなワクワクして、なんだか嬉しい気持ちになると言います。ムーランは彼らの自慢でもあり、学校や地域で発表するとき彼らはベトナム人として自信に満ちているようにも見えます。

 子どもたちがそんな思いを絵に描き、それがポストカードになりました。城東補習教室ではこのポストカードを販売してその売上金を獅子舞の道具購入費、修理費、子どもたちが教室で使う教材の購入費に当てています。みなさん、ぜひご協力ください。

5枚1組 500円(郵送料別途要)

購入をご希望の方は e−mail:ynagatani@ybb.ne.jp(永谷佳子)までご連絡ください。

関連記事

PAGE TOP