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2019.3.1

「支援者の声No.13」日本語教室だより

 かたつむりの会 代表 葛島洋子

厚木日本語クラス
大和市泉の森ふれあいキャンプ場でのバーベキュー

 毎週土曜日午前10時〜12時まで、大和市青少年センターで(部屋が使えない時は、神奈川県大和市生涯学習センターで)活動している「かたつむりの会」です。
 「かたつむりの会」の活動は、1993年に神奈川県インドシナ難民定住援助協会主催の「日本語教師養成講座」を受講した中の8名と講座の実験台?になってくださった学習者3名の合計11名で、翌年1994年1月から始まりました。グループの名前は「あせらないで、ゆっくり、じっくり進んでいきましょう」という気持ちで決めました。もうすぐ10年目に入ります。入れかわりはありましたが現在は私たち日本語ボランティア11名で、教室に来る平均10〜15名の学習者といっしょに勉強しています。
 現在「かたつむりの会」は4つのレベルに分かれて勉強しています。全然日本語を勉強したことがない人たちの「クラスIV」、動詞、形容詞、副詞などを勉強し、短い文にして話す練習をする「クラスIII」、自分の生活、興味のあることなどを、簡単な文を使って表現し、コミュニケーションをしながら、複雑な文型も勉強する「クラスII」、新聞その他の文を読み、難しい語句、言い回しを勉強した後で、自分の意見・感想などを述べ合い、学習者同士、学習者と私たちが、お互いの理解・交流を進める「クラスI」の4つのクラスです。
 仕事・家事・子育てなどで疲れている中、貴重な休日の土曜日に一生懸命勉強に通って来る学習者に負けないよう、私たちも頑張っています。分りやすく楽しく勉強していただけるよう、いろいろ工夫したり学校や講座に通ったりしています。勉強が終わって学習者のみんながいい顔で帰っていかれるのがとてもうれしいことです。
 「かたつむりの会」は日本語教室ですが勉強だけではありません。勉強のほかに、バーベキュー、援助協会の「わいわいバザール」参加、遠足、社会見学、パーティーなど、平均して年に4回か5回いろいろな行事を行っています。特にバーベキューは、活動を始めたばかりの1994年4月に大和市泉の森ふれあいキャンプ場で行ってから、9年連続で同じ場所でやりました。毎週の勉強には仕事の都合で来られない人たちも参加し、久しぶりの再会を喜び合ったり、近況を報告したりして、今では「かたつむりの会」の大切な行事になっています。遠足や社会見学の行き先は、昇仙峡、箱根、三浦半島みかん狩り、砂糖工場、江戸東京博物館、ズーラシア(動物園)、NHK見学、水族館などいろいろで、私たちも行ったことがない所も多くて、新しい体験をみんなで楽しんでいます。
 今まで9年の間には反省することもありますが、うれしかったことや楽しかったことがとてもたくさん思い出されます。これからも、もっと、「楽しくてためになるかたつむりの会」になるように、努力していきたいと思っています。学習者も私たち日本語ボランティアもみんなが「今日も来て良かった。楽しかった。勉強になった!」といつも思えるように・・・。

定住新聞「こんにちは」第24号より転載

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