2019.3.1
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「支援者の声No.9」日本語教室だより
難民事業本部では、社会に定住を始めたインドシナ難民定住者にも日本語学習の機会をなるべく多く得てもらうような援助を行っていますが、これには地域で日本語を教えているボランティアの方々の協力が欠かせません。関西地域で暮らすベトナム難民定住者を中心とした定住外国人の相談活動、日本語学習支援、高齢者のための交流活動支援などを行っているKFC(神戸定住外国人支援センター)の武藤智子さんに日本語プロジェクトとして行っている活動についてお話を伺いました。
神戸定住外国人支援センターは、定住外国人の自立・自活を支援する非営利団体です。1995年1月17日の阪神・淡路大震災後の神戸を中心に活動を続けてきた「兵庫県定住外国人生活復興センター」と「被災ベトナム人救援連絡会(被災ベトナム人日本語教室)」が1つになり、97年2月、新しく神戸定住外国人支援センターが開設されました。
現在センターの日本語プロジェクトは、定住外国人が日本のコミュニケーション能力・自己表現能力を身に付けられるようボランティアの指導者によるマンツーマンレッスン・グループレッスンの場を設けています。マンツーマンレッスンは週1回学習者のレベルに合わせて学習を進めています。グループレッスンは、初級前半クラス・初級後半クラスは週2回で、中級クラスは週1回です。マンツーマンレッスン・グループレッスン共に1回1時間半の授業です。グループレッスンの初級クラスで使用している教材は現在『みんなの日本語』です。どこまで学習しなければいけないということはないので、楽しく、そして堅苦しくならないよう、それぞれの指導者がいろいろと工夫して学習を進めています。
学習者もまた最近増えてきて約60名います。希望する学習内容も、生活に密着した会話や日本語能力試験に向けての学習等さまざまですが、皆さん非常に熱心です。指導者自身もこれからはステップアップしていく必要性を感じる今日このごろです。
レッスン以外に学習者と指導者との交流として、「お花見」や「秋祭り」、「クリスマスパーティー」などを毎年行っています。どのイベントも日ごろ顔を合わせることの少ない方々が出会える場となっており、非常に楽しい時間です。また、指導者同士は月1回研修会を行っています。そこでは、指導者から支援状況を話してもらったり、日ごろ支援をしていて気付いたことなどを話し合ったりしています。
これからも、定住している外国の人々が、楽しく日本語を学習でき、いろいろな人に出会い、ここで学習してよかったと思ってもらえるような日本語学習支援を続けていきたいと思っています。また、笑い声の絶えない日本語教室にするため努力していこうと思っています。 |
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