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2017.7.1

「総合教育プログラム」生活ガイダンス「地域参加活動」の報告 〜大久保小学校の子どもたちとの交流から〜 「子どもたちは皆、日本に来たばかりなのに日本語でしっかりと話しました。私もがんばろうと思いました」 夏の陽ざしが感じられる7月1日(火)、RHQ支援センターの受講者たちは新宿区立大久保小学校を訪問し、日本の教育制度への理解を深め、また日本語国際学級の授業を参観しました。新宿区の国際性を反映して、大久保小学校では多くの「外国にルーツを持つ子どもたち」が学んでいます。今回、小学校側のご理解とご協力の下に、RHQ支援センター「総合教育プログラム」の生活ガイダンス「地域参加活動」講座として、この企画が実現しました。 当日は、校内施設を見学し、日本の学校教育制度やカリキュラムなどについて説明を受けました。受講者にとって、出身国とは異なる日本の学校教育制度について学ぶ、貴重な機会となりました。その次の授業参観では、歓迎のことばで飾られた部屋で、まず来日1年未満の同校の子どもたちが家族や自分、学校、新宿区について話してくれました。その後はグループに分かれ、受講者たちが工夫を凝らして自分たちの文化について習得中の日本語で紹介しました。見事な刺繍の民族衣装で現れる人、国の伝統の卵飾りをみんなに配る人、タナカという木から作った顔料で女の子に化粧を施す人、お互いの文字を教えあう人……。全員でお茶の葉のサラダに舌鼓を打ち、受講者の母国の踊りを踊るうちに時間は瞬く間に過ぎていきました。受講者は、小学生の出身国のことばと文化がふんだんにある日本語教室の様子を見て「学校でもそれぞれの生徒の出身国の習慣を大切にしてくれているのですね」と、これから日本の学校で学ぶ自分の子の将来を重ね合わせているようでした。別れ際には各国語で感謝のことばが飛び交いました。 「条約難民」と「子ども」……来日も帰国も、自分の意志だけではままならぬ状況で日本に住み、日本語を学ぶ者という共通の背景が、短い時間に両者の気持ちを近づけたのでしょうか、心のレベルの交流が少し実現できたと感じました。一方で来日4ヵ月の少女が、様々な国の人が共に生きていく「未来の町・新宿」の可能性について、習いたての日本語で語ってくれた姿には、この国の「未来」が二重写しにみえました。今回の交流では多言語多文化社会での「出会い」の原型を垣間見た思いがします。 「小学校の先生は忘れられないことばをいいました。『地球は一つだから、みな同じです』。みんな同じように、べんきょうしたり、あそんだり、話したりして大きくなります。私はその学校を忘れません(受講者の感想文より)」

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