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2001.3.1
ふれあいは挨拶から(国際救援センター警備室より)
皆さんご存知でしょうか。国際救援センターに居住しているインドシナ難民入所者、また、彼らに面会に来る定住者等を含め、難民と一番多く接触があるのは年中無休・24時間体制で勤務をしている警備員といえるでしょう。
外出や外泊及び面会の際、彼らは必ずセンター正門にある警備室の窓口に立寄ることになっています。(少ない日で40〜50人、多い日は100人以上、センターの大きい行事がある時は400〜500人の入出門があります。)従って、とりわけ常時在住している入所者とは自然と対話の機会が多く、初めはほとんど話せなかった日本語も学習が進むにつれて警備員とも徐々に意思が通じるようになります。警備員は彼らと顔を合わせる度、また巡回ですれ違う度、「おはようございます」、「今日は」、「今晩は」といった簡単な挨拶をゆっくりとした口調で話し掛けることにしています。なぜなら彼らにとっては早い、切れ口の良い言葉は、初めのうちどうしても聞き取れないようで、何か悪いことをしてしかられていると受け取ることもあるようです。
誰しも知人や同胞には親近感が持てても、共通点の少ない他国の人を最初から素直に受け入れるのはなかなか難しいということでしょう。警備員は彼らがなるべく理解しやすいように優しい口調、易しい言葉で接するように心掛けています。それが彼らに安心感と親しみを与えることになると思っています。皆さんも、もしセンターや町で彼らと話す機会がありましたらできるだけゆっくりとした話し方で接していただければと思います。
