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2019.3.1

ベトナムコミュニティー

コミュニティー活動「世代間交流キャンプ」を支援

ゲームに興じる参加者

 難民事業本部はコミュニティー支援の一環として、2005年8月13日と14日の2日間、滋賀県彦根市の琵琶湖湖畔において、彦根在住ベトナム人協会主催で開かれた「世代間交流キャンプ」を支援しました。

 今から5年ほど前、難民としてボートで国を脱出した時のことを忘れず、次世代の子どもたちにも自分たちの経験を伝えていくことが必要だと考えたリーダーたちが、皆で集える場所を探していたところ、偶然にも木造船のモニュメントがある公園を見つけ、それ以後ボートピープルにとって象徴的な意味を持つ木造船が飾られたその公園で毎年キャンプを開いているのです。

 キャンプ当日は、滋賀県内のみならず、埼玉県、神奈川県、長野県、岐阜県、愛知県、大阪府、兵庫県等たくさんの地域から200名を超える参加者を迎えました。夏休みということもあり、子どもたちや祖父母も一緒に参加している家族も多くみられました。2日間は天候にも恵まれ、琵琶湖湖畔の素晴らしい自然環境の中で、参加者全員が協力し合って、バーベキューをしたり、ゲームを楽しんだりしました。また、グループに分かれたミーティングでは、世代間がじっくりと対話する時間をもつことができました。離れた土地に住み、普段はなかなか会うことのできない同胞たちとの友情を温め合うとともに、2日間にわたって寝食を共にしてさまざまな共同作業を行い、世代を超えた交流を図ることができました。また、各地域のコミュニティーのリーダー的役割を担っている者同士が、現在抱えている問題と課題について検討し、定住促進のための情報交換を行うことのできる機会となりました。

ミーティングでは世代間のギャップを埋める話し合いが続きました
夜は母国の歌を皆で合唱し楽しみました

 ベトナムからボートピープルが流出し30年が経つ現在、日本で生まれた子どもたちの数も増え、ベトナム難民が発生した歴史的な経緯や、親の世代が難民として体験したことを十分に理解できないでいる若者たちも多くなっています。しかし、日常の生活においては、父母等は仕事に追われ、自らの体験と想いを子どもたちに伝える時間を十分にもつことができません。また日本社会で育ち、ベトナム語よりも日本語を得意とする子どもたちと日本語が十分でない親たちの間には、親子でありながらコミュニケーションが取れずに、すれ違いやギャップが生じたりする場合もあります。

 親世代の体験を風化させることなく、次世代の子どもたちが日本で自立した生活を送るためにも、コミュニティーのこのような取り組みが求められています。

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