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2008.9.18

スタディツアー2008夏を開催しました

難民事業本部では、学生・社会人などを対象に、難民支援に携わる現場の声を聞くことにより広く難民問題について知ってもらうため、2001年から毎年スタディツアーを開催しています。2008年度スタディツアー第二回は、9月18日(木)、19日(金)の2日間にわたって開催され、学生や社会人など合計13人が参加しました。 今回のツアーでは、海外で支援活動を行うNGO、日本で支援活動を行うNGO、日本で暮らす難民や外国人と日本人の地域づくり活動を行う公立の小学校などを訪問しました。2日間にわたりぎっしりと詰まったスケジュールの中、参加者は普段あまり聞くことのできない、難民支援に携わる現場の声に熱心に耳を傾けていました。 ツアー2日目に訪れた横浜市立いちょう小学校では、隣接する大和市にインドシナ難民の定住促進センターがあったことから、学区域に多くのインドシナ難民や外国人が住んでいるため在籍児童の国籍も様々です。そのため、周辺の小学校や中学校と連携を取って、外国にルーツを持つ児童も日本人児童も、安心して豊かに生活することが出来る学校づくりを目指している、というお話を聞き、多文化共生の今後について考える貴重な機会となりました。二日間を通して参加者からは、「日本での難民支援、海外での難民支援、地域で行っている難民支援、と多角的に難民支援について考えるきっかけとなった」、「周囲の人たちと難民について考える時間をもっと持とうと思う」、「様々な機関が協力しあっていることがよくわかった」などの感想が寄せられ、参加者にとって実りある時間となったようです。

●「スタディツアー2008夏」スケジュールと概要 1.難民事業本部事務所 (1)難民事業本部の活動説明及びスタディツアーにおける注意事項 (2)参加者自己紹介 (3)難民に関する基礎知識 (4)事務所見学 2.特定非営利活動法人難民支援協会 (1)事務所見学 (2)難民とは (3)日本での難民受入 ・日本の難民申請数および認定数の推移 ・世界の申請・認定状況との比較 ・日本の難民認定制度 ・日本の難民が直面している生活面の課題 (4)難民支援協会について (5)問題点 3.特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン (1)難民を取り巻く支援体制 (2)具体的な活動 「リベリア難民支援」 ・難民流出の背景 ・難民キャンプにおける支援活動 ・母国帰還支援活動 (3)事務所見学 4.横浜市立いちょう小学校 (1)多文化共生の地域・学校づくり「いちょう小学校の概要」 (2)学校内見学 (3)国際教室理解とは 5.特定非営利活動法人かながわ難民定住援助協会 (1)かながわ難民定住援助協会とは (2)親子での日本語学習の必要性 (3)今後の課題 (4)事務所見学 6.国連WFP協会 (1)DVD上映 ・WFPの概要 ・学校給食プログラム (2)世界の食料事情と飢餓の主な原因 (3)WFPの役割、食料支援の意義 (4)事務所見学

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