2022.2.4
セミナー「わたしたちの難民問題2021/Vol.22」を開催しました(2021.12.1,8,15)
難民事業本部では神戸YMCA、兵庫県国際交流協会、日本国際連合協会兵庫県本部と共催で、国内や海外の難民問題を広くみなさんに知っていただくためのセミナー「わたしたちの難民問題2021/Vol.22」をオンライン(Zoom)で開催しました。
第1回は、「日本における難民認定制度の現状と課題」と題して全国難民弁護団連絡会議代表、第一東京弁護士会所属弁護士の渡辺彰悟さんに難民弁護の経験から難民認定制度開始から現在までの認定状況の推移や課題、難民条約が持つ人権保護の理念と、それを尊重し、実践することの重要性について、他の国との比較や判例から具体的に解説いただきました。参加者からは「日本の難民受け入れに関する問題点・課題がよく分かってよかった」、「事案,判例も含め,現状を具体的にご説明してくださり,統計表も拝見できたので大変わかりやすく,勉強になった」、「難民認定制度について学ぶよいきっかけとなった」との感想が寄せられました。
第2回は、「アフガニスタン難民はいま」と題して、パキスタン、タイ、東京で活動されているUNHCRの職員の方々にアフガニスタン難民の現状やUNHCRの活動について、写真や動画、データなどからご紹介いただきました。参加者からは「UNHCRの色々な立場の方からお話をうかがうことができ、また、具体的な状況をデータと合わせてお話いただいたので、大変わかりやすかった」、「現地の最前線で働かれている方のお話、大変勉強になった。漠然としていたイメージが少し見えたように思う」、「UNHCRで実際に活動されている方の話を聞けるのは大変貴重な機会であり、とても勉強になった」といった声が聞かれました。
第3回は「ミャンマー難民の現状と支援活動」と題して日本ビルマ救援センター代表の中尾恵子さんにミャンマーの歴史、地理、民族など基本的なことから最新の状況までご説明いただきました。また、ミャンマー出身のチェリーさん(仮名)から日本に来て帰れないご自身の経験、ミャンマーに残った家族や知人の状況等を伺いました。参加者からも、「たいへん勉強になった。ぜひこれからも参加させていただきたい」、「ミャンマーについて、深くかかわる方のお話を聞けて有意義であった」、「ミャンマー の歴史と現状を知ることができたのがよかった。クーデター後あまり報道されなくなった現状をわかりやすく説明してくださった」と好評を博していました。
この度のセミナーは毎回定員を大幅に超える多くの方々にご参加いただき、難民問題への関心の高まりが感じられました。難民事業本部では、今後も難民問題を皆さんと考えていくために、様々なイベントを企画してまいります。

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