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2019.3.1

ラオスコミュニティー

ラオスのお正月「ピー・マイ」

 日本では子どもの日である2005年5月5日、兵庫県福崎町エルデホールでは西ラオスの会主催のラオスのお正月「ピー・マイ」が開催されました。ラオスのお正月は釈迦が誕生したとされる4月中旬を新年として毎年この時期に行われます。今年で10回目を迎えるこの会に西日本在住のラオス人約100名が東は広島、西は京都から集まりました。

  次々と民族衣装を着た女性たちが集まり、久しぶりの再会に盛り上がる中、西ラオスの会代表のルワンビセツ・チャンタロム氏の開会の挨拶に続き、1年の健康や家内安全を仏に祈る儀式「バーシー」が行われました。この儀式は、円錐形の土台に花や竹ひごに結び付けられた木綿の糸が飾られ、その周りにお供え物が供えられます。そして、会場の中央に置いた飾りを囲むように参加者が座り、木綿の糸を手に合掌しながら祭主が唱える読経を聞きます。儀式を終えると、その糸を取り外し、多幸を祈りながらお互いの手首に糸を結びつけます。この糸が自然に切れたとき、願いが叶うといわれているそうです。バーシーを終えるとラオス音楽の生演奏が始まり、まずは、民族衣装を着た女性による伝統舞踊が披露されました。今日のお祝いに向けて、2ヵ月前から日本で育ったラオス人の女の子たちが、伝統的なラオスの民族舞踊を継承するため練習を重ねてきました。

 そして、各家庭で分担して作られたラオス料理を堪能した後は、皆で輪になったり揃ってステップを踏んだりと、次々と演奏されるラオス音楽に合わせてラオス式のダンスパーティーを楽しみ、会場は始終にぎやかな歌声と笑い声で盛り上がっていました。

 難民定住者の友人や同僚の日本人の参加もあり、「毎年参加しているが、ラオスの人たちは勤勉で温和だ」という声も聞かれ、地域の人たちがこのような行事に参加することにより、ラオス文化やラオスの人々とのよき交流の場となっているようです。

 年に1度の在日ラオス人の集いは、日本に住みながらもラオス人としてラオス文化を大切に継承していこうという想いが伝わる会でもありました。

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