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2013.2.26

ラオス文化センター6周年記念行事

 2009年6月21日、神奈川県愛甲郡愛川町のラオス文化センターにて、この文化センターの設立6周年を祝う記念行事が開催されました。
 今年6年目となるラオス文化センターは、元々ラオス難民定住者有志がお金を出し合って購入した一軒の民家から始まりました。自分たちの手で装飾を施してラオス式のお寺に仕立て、ここを拠点にラオスの文化、伝統を守り、継承する活動を続けてきましたが、昨年冬には、隣の民家をもう一軒購入し、さらに規模を大きくして、ますます活動を拡充していこうと計画しています。
 センターには、仏教国のラオスの習慣に則って、ラオスから招いた僧侶2人が半年の任期で常駐しており、伝統行事や冠婚葬祭のみならず、日常生活においてもラオス定住者らの助言者として活躍しています。ラオスでは、お寺や僧侶の存在が生活のすべての基になっており、家庭のこと生活のことなど何でも僧侶が人々の相談に乗るのだそうです。
 この日の式典は、在京ラオス大使夫妻が臨席の下、ラオス難民定住者一世から二世、三世にわたる幅広い年齢層が参加し盛大に執り行われました。僧侶による「平和の托鉢・御祓い儀式」に始まり、主催者・来賓挨拶と続きました。挨拶では、二世、三世にラオスの文化・風習を継承する場として文化センターが今後ますます重要な役割を果たすことになるとして、そのために一層協力し合うことの大切さが語られました。この言葉どおり、会場は年輩者から赤ん坊まで、世代を越えた人々で埋め尽くされ、このセンターがラオス定住者らの心の拠り所として年を追うごとに浸透してきていることが伝わってきました。
 屋外では、所狭しと並んだラオス料理の屋台から炭火で肉を焼く香ばしい匂いや、香辛料の香りが漂ってきて、ピンカイ(焼き鳥)、カオピャック(麺料理)、タピオカのデザートなどなど、ラオスの活気ある市場を彷彿させる本格的な料理に、参加者は大満足の様子でした。続いて、子どもたちによるラオス民族舞踊が披露され、拍手喝采を浴びた後は、大人も子どもも皆で輪になって踊り、時間が許す限り参加者は思い思いに楽しい一日を過ごしました。

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