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2005.8.4

国際救援センターの夏祭り

 国際救援センターでは職員と入所者自治会が話し合いを持ちながら所内行事を行っています。2005年8月4日には、盆踊りなどの民俗体験を通じて日本文化への理解を深めることを目的に「夏祭り」を開催しました。

 実施に際しては、実行委員(職員4名と入所者6名)を中心に企画立案を行いました。ファッションショーやゲームなどの担当を決め、職員と入所者がペアになり準備をしました。また、昼休みを利用して、全員で盆踊りや太鼓の練習をしました。

 当日になると、入所者たちは浴衣を身にまとい、地域のボランティアの方々と盆踊りを始め、歌にゲームに、ファッションショー、また、ベトナムの生春巻作りなど「夏祭り」を楽しみました。

太鼓の練習中
初めてのヨーヨー釣りに夢中
 
  生春巻き かぼちゃプリン
入所者の声【ベトナム・男性】

「日本社会に貢献したい」

今回、実行委員として屋台の責任者を務めましたが、「夏祭り」は大変意味のある行事で、入所者の多くが勉強になったと思います。入所者同士の連帯感も増しましたし、それぞれが役割に責任を持って取り組むことができました。最初は、ファッションショーの練習で、一部の人が思うように協力してくれず苦労しましたが、熱意が伝わってか徐々に協力してくれるようになり、当日は全員が力を発揮することができました。 また、個人差はあるものの、入所中は日本語の学習や環境の変化からストレスを抱えている人が多く、行事に取り組むことで少しはそのことが解消できたと思います。私たちは日本語が不自由なためいろいろな面でつらいこともありますが、「夏祭り」は職員を始めボランティアの方々が参加することにより、多くの人たちと交流することができました。 私は、少しの間日本で生活していて、日本の祭りを何度か見たことがありましたが、いつも楽しさを共有できず、むしろ孤独感を深めていました。今回、初めて積極的にかかわれる場と出会えて大変嬉しかったです。ベトナムにいたころはボランティアとして孤児院などで活動し、仲秋祭やテト(旧正月)といったベトナムの年中行事でお菓子を配布したり、月餅を作ったりした経験があります。日本でも「社会に貢献したい」という気持ちをずっと持ち続けていたのでセンターを退所してからは少しでも実現していきたいと思います。同じ気持ちを持っている入所者が大勢いるので、協力しながら「夏祭り」の経験を生かし、地域社会に貢献していきます。

(通訳を介したインタビューによるものです)

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