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2005.7.1

国際救援センター94期生の社会生活適応指導「日本の歌」

 国際救援センターでは、2004年7月から社会生活適応指導の一環として「日本の歌」の指導を行っています。

 日本の歌を歌うことにより、学習者が日本語に関心を持ち、学習意欲が高まることを期待しています。また、日本の歌を知り、歌えるようになることで、日本人とコミュニケーションを取る上での話題が増えることにもなります。これに加え、副産物として声を出すことで勉強のストレス解消や気分転換にもなります。これらの効果を得る目的で、センターでは「日本の歌」の指導を導入しました。

 94期生は、「日本の歌」を2005年6月7日よりスタートし、隔週火曜日の日本語の授業を終えた放課後4時から実施しています。 曲は、日本人にもよく知られている「大きな古時計」を練習しており、48名が参加しています。 第1回は、歌詞を読むことから始めました。次に、日本の歌手、平井堅さんが歌う「大きな古時計」を流し、サビの部分の歌声にみんなで耳を傾けました。最後に講師がピアノで音程を取り、ゆっくりと声を出した練習を始めましが、やはり実際に歌うとなると戸惑うようです。

第2回は、始まる15分前には熱心な人たちが教室に集まり、練習をしていました。 今回は、歌詞を母国語に翻訳し、歌に対しての理解を深めていきました。ピアノの伴奏で練習をしながら、講師が『みなさん、上手ですね』と声をかけると、恥ずかしそうに「まだまだです」という返事がありました。そして、『難しいところはありますか?』との質問には「やさしい」「おもしろい」と声が上がり、中には「少し(ピアノの音程が)高いです。低くしてください」と言って自分からピアノを弾く人もいました。 学習者たちは日本語で歌うのは初めてのため、戸惑いもあるようでしたが、今後慣れるに従って楽しさも増すことでしょう。講師は歌のレパートリーを増やす計画をしています。

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