2019.3.1
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在日本ラオス文化センター1周年記念行事
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2004年6月20日朝、強めの風を抜けて美しい民族衣装を翻しながら、ラオス難民定住者たちがカングン(金銀の鉢)にたくさんの供え物を載せ、花を抱えて綾瀬市文化センターに集まりました。
この日多くのラオス難民定住者が住む神奈川県綾瀬市で、在日本ラオス協会主催による在日本ラオス文化センター開設1周年記念行事を開催することになったのです。式典には駐日ラオス大使、難民事業本部長他も出席し、祝辞を述べました。
インドシナ難民として日本に定住したラオス人が、1974年に在日本ラオス協会を設立した当初から、母国文化を継承したり、皆が自由に集い日本語を学べるお寺のような場所を求める声が多くありました(※)。そこで協会の会員が5年計画で資金を集め、用地探しを始めました。
その努力が実り2003年6月、神奈川県愛甲郡愛川町の静かな山あいに在日本ラオス文化センターが開設されました。
当日はラオスの首都ヴィエンチャンから高僧カムマー・パンヤビチット氏を招き、会場正面の壇上には氏から在日本文化センターに寄贈された貴重な仏像と仏画が飾られていました。協会各支部から届けられたお布施のついた飾りが、厳かな祭壇を取り囲むように華を添えていました。参会者のささやき合う声が静まると僧侶の読経が始まり、それに唱和する声が響きはじめました。読経が終わるとそれぞれがカングンの中のお供え物を僧侶に捧げました。ラオスの一日は僧侶の托鉢行脚を待つことから始まるといいます。この日も家族の健康、先祖への供養を願いながら花や食べ物を僧侶に捧げていました。
式典は終始ラオス難民定住者の厚い信仰心と情熱に支えられ、古式ゆかしく執り行われました。
※ 仏教が生活・信条の根源となっているラオスでは、どこの村にもお寺があり僧侶がいます。お寺は単なる信仰の場にとどまらず、日常のあらゆる場面で大変重要な役割を担っています。
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