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2002.3.1
日本語教育ボランティア育成講座の開講
インドシナ難民定住者の多くは、センターで4カ月の日本語教育を受けて退所した後も、職場や学校などで言葉の問題にぶつかることは少なくありません。また、家庭の主婦でも家事や育児によりなかなか日本語学習の機会が得られないのが実情です。こうした難民定住者の多くは、地域のボランティアなどの支援を受け日本語学習を継続しています。
難民事業本部では、これら日本語ボランティアの拡充及び日本語指導法の研修を目的として、インドシナ難民定住者に対し日本語教育を行っているボランティア団体と共催で「日本語教育ボランティア育成講座」を実施しています。
2002年度は神奈川県で3講座、兵庫県で1講座の計4講座を開講したので、その概略をご紹介します。
● 海老名日本語教室さくら会
神奈川県海老名市の海老名日本語教室さくら会では、日本語を学習している外国籍の方に実際に学習者として参加していただき、本講座の受講者が指導を行い、それについて講師が解説を加えるなどして実践的な研修が行われました。
● 神奈川県インドシナ難民定住援助協会
神奈川県大和市の神奈川県インドシナ難民定住援助協会では、外国籍児童・生徒の学習日本語の習得を目的に、講師が外国籍児童・生徒に対して、実際に教科指導を通じて学習の中で使われる特別な日本語についての指導を実演しました。
もう1つの講座では、元大和定住促進センター主任日本語講師を招き、外国籍児童・生徒に対する日本語教授法について講義を開催しました。
● 城東町補習教室
兵庫県姫路市の城東町補習教室では、日本語と国語の違いなどを演題にした講義を行いました。受講者にとって、改めて国語という教科を外国人や日本語教育の視点でとらえ直す内容となりました。
このように、それぞれの講座で工夫を凝らしながら、特徴のあるボランティアの日本語指導者の育成が行われました。
