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2001.2.22

社会生活適応指導 「先輩定住者の講義」
先輩定住者の講義
国際救援センターの社会生活適応指導では、「社会人との懇談」という授業の中で、センターを退所した先輩定住者を講師に招いて、入所者に対し日本で生活する上で大切なことや体験談などを話していただいています。今回は2001年2月22日(木)に行い、10年前にベトナムからボートピープルとして来られ、現在、埼玉県戸田市のエムアイ工業に勤務しておられるホー・ゴック・バオさんのお話を伺いました。 バオさんの話の要点は、『外国人が日本で生活するためには、日本語が話せることはもちろんですが、日本人の気持ちや日本の生活習慣を理解するとともに、自分たちのことを理解してもらうことが大切です。日本人は法律や秩序を守り、静かに暮らすことを好む人が多いです。地域社会にもルールがあり、そのルールを守らなければその地域に住むことはできません。例えば、大きな音でカラオケをしたり、大勢でパーティをするのは日本の住宅事情では近所迷惑になりますし、ごみの出し方なども地域ごとで異なります。また大掃除やお祭りなどの行事にも積極的に参加して近所の人と仲良くなりましょう。職場でも自分を理解してもらうよう努力しながら、上司に従い規則を守ってまじめに働いてください。やがては認めてもらえるようになりますから。学校でもPTAの活動などに参加して先生や他の父母とも仲良くすることが子供たちのためになりますよ。』等々で、これまでバオさんが努力し、実践して来た多くの事柄について具体例を挙げながらわかりやすく話してくださいました。 このバオさんの貴重な講話は、センター退所を間近にひかえた60名の人たちに日本に定住するための多くの知恵と励ましを与えてくれたことでしょう。

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