2020.10.14
第三国定住難民第10陣の日本語学習の様子(2020.9)
愛知県名古屋市および春日井市に定住した第三国定住難民第10陣(6世帯、20名)は、4月より日本語の継続学習を行っています。公益財団法人名古屋YWCAの講師陣が、日本語学習のニーズを考え、きめ細かくサポートをしています。
しかし、新型コロナウィルス感染拡大のため、試行錯誤の半年でした。まず、教室開始の数日前に会場が閉鎖され、対面型の教室は中止を余儀なくされました。まったく予想外のことでしたが、日本語の学びを止めてはいけないという思いから、検討の結果、オンラインの授業に切り替えました。これは定住後の日本語教室としては、新しい取り組みとなります。通信状況や端末の取り扱いなど当初は懸念材料がありましたが、準備を丁寧に行い、オンラインでも楽しく日本語を勉強することができました。特に小・中学生の子どもたちは、オンライン授業をとても楽しみにしており、もっと勉強したいという声もあがったほどです。
6月になって状況が落ちつき、対面の授業を開始しました。みな、待ちに待った対面授業ということで、学習にもさらに熱がこもりました。7月の七夕には、短冊にひとりひとりが願いを書き、笹に飾りました。子どもたちには、カードゲームなど楽しみながらできる授業を試みました。
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しかし、対面授業を開始したのもつかぬ間、8月には新型コロナウィルス感染状況が再び悪化し、オンライン授業に戻りました。現在もオンライン授業を実施していますが、学習者は、熱心に学習に取り組んでいます。中には、講師と手紙やLINEのやりとりをしたり、日本語の作文をSNSにあげたりと、自ら意識的に日本語に触れる機会を増やしている人もいます。
このように会場が閉鎖される予想外のことが起きましたが、日本語学習を止めないよう、オンライン授業という新しい試みをし、学習を継続できたことは、成果の一つです。日本語は、定住者が地域社会の一員として、地域社会に参画できるための大切なツールです。これからも、彼ら彼女らが、地域に根を張って生活していくため、さまざまな日本語学習の取り組みを行っていきたいと思います。


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