2023.5.22
第三国定住難民 第42期生(後期半年コース)の学習発表会と修了式を開催しました
2023年3月13日(月)、 RHQ支援センターでは、第42期生後期半年コースの学習発表会を開催し、政府関係者、国際機関、地元町会の皆様の前で、定住支援プログラムの学習成果を披露しました。
小学生4名の子供クラスでは、自分の絵と習字の作品と家族紹介をしたあと、毎日一生懸命練習した歌と踊りを披露しました。緊張しながらも元気いっぱいに発表する姿を参観者に見せてくれました。3クラスある大人クラスの発表では、まず、学習者一人ひとりが、自国での思い出、日本で感じたさまざまな違いなどを日本語でスピーチしました。次に、全員で声を揃えて授業で学んだ「数え歌」を合唱しました。その後、一人が代表して、宮沢賢治の「雨にも負けず」を朗読しました。原稿無しで、淀みなくスラスラと朗読する姿には目を見張るものがありました。

最後に、学習者一人ひとりが谷川俊太郎の「生きる」をアレンジして自身が考える「生きる」を披露しました。『いま生きているということ、それは日本語が好きだということ、家族を愛しているということ、仕事を頑張るということ』『いま生きているということ、それは日本に住んでいるということ、ミャンマーの家族が幸せに暮らしているということ、日本で新しい人生を生きること』。日本定住を決心して、これから自分の力で新しい人生を切り開いていく心の想いを詩に込めた発表が続きました。6か月間の定住支援プログラムを終えて、それぞれが定住地へ旅立つ準備ができました。
2023年3月15日(水)、 昨年9月に入所した第42期生後期半年コースの第三国定住難民第12陣が修了式を迎えました。政府関係者、国際機関、地元町会の皆様からあたたかい励ましの言葉をかけられ、修了生がそれぞれ日本語スピーチで応えました。「日本政府、日本語を教えてくれた先生方に感謝しています」「日本語の勉強は大変でしたが、楽しかったです。これから仕事を頑張りたいです」など、感謝と決意の言葉が聞かれました。中には感極まって言葉を詰まらせる場面もあり、定住地で生活を始めるにあたり、期待と不安が入り混じった気持ちがくみ取れました。
最後に、プログラムを修了した努力の証として、上野施設長から修了証書を授与され、保育児には、保育士手作りのメダルが首にかけられました。修了式を終えた第三国定住難民第12陣は、住居と就労先が用意された定住地へ移転し、新しい生活を開始しました。
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