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2001.10.1

第22回「定住インドシナ難民とのつどい」 (2001年)

第二部の最後にインドシナ難民定住者の出演者全員と観客が来年の再会を約束しました 2001年10月28日(日)第22回「定住インドシナ難民とのつどい」が、品川区立総合区民会館(きゅりあん)で行われました。この催しには、毎年、ジャパンタイムズ社をはじめとして大勢の方々のご協力をいただいています。

 第一部式典は、外務省国際社会協力部長、法務省入国管理局審議官、品川区議会議長、品川区企画部長ほか、百名近くのご列席をいただいて行われました。難民定住者の雇用に協力していただいている事業所8社と日常物心両面にわたって支援をいただいている協力者7名に感謝状が贈られ、また、ベトナム8名・ラオス4名・カンボジア4名の方々に模範難民定住者として表彰状が授与されました。事業所代表として、ベトナムの難民定住者を10名雇用されている須永鉄工(株)専務取締役須永由美子氏より、初めは日本人従業員から日本語を教わりながら努力して働いていた彼らが、今では会社の貴重な戦力となっているとのご挨拶を、また、協力者代表として浅井清子氏より、日本語教育ボランティアとしての豊富な経験談と、この活動をとおして教え子たちのより一層の活躍を祈念するご挨拶をいただきました。次に、模範難民定住者代表より、職場や地域の日本人との交流によって幸せな生活を送っていることへの感謝と、これからも日本社会の一員として頑張っていくとの決意があり(挨拶は次頁に紹介しています)、緊張の中にも和やかな雰囲気のうちに式典は無事終了しました。

 第二部のアトラクションは、武蔵野中学・高等学校マーチングバンド・ソングリーダー部による明るく躍動感あふれる演奏、演技で幕を開け、奥野誠亮当財団理事長の挨拶に続いて、GOTHICKS【ゴシックス】による神秘的なイリュージョンマジックあり、スリリングな綱渡りありのバラエティーに富んだエンターテイメントに会場から拍手喝采が挙がりました。次に、雰囲気をがらりと変えて、難民定住者からはカンボジアの代表が、アンコールワットを背景にして優雅な宮廷舞踊と、男女10名によるココナッツの殻を使った民族舞踊を紹介し、ラオスの代表が、日本で育った子供たちによる民族舞踊と、大人による民族楽器を使った演奏を披露しました。最後のベトナムの代表からは、民族衣装のアオザイを身にまとった女性たちの歌と、元気の良い子供たちの民族舞踊があり、日々忙しい中での練習の成果を存分に披露しました。
また、今年は、ふだん難民定住者との接触が少ない日本人の方々にも彼らと和やかに対話ができるよう「定住者との交流の場」を設け、短い時間でしたが、つかの間の交流を楽しんでいただけたと思います。

 模範難民定住者として、どのような方が表彰されたのでしょう。各出身国の代表の挨拶をご紹介します。

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