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2005.11.11
雇用促進協議会を開催しました
2005年11月11日、大阪府八尾市役所で「雇用促進協議会」を開催しました。協議会には、難民定住者を雇用している事業所3社をはじめ、職業安定機関、住宅や福祉関係の行政機関等から出席していただきました。
大阪市内で教科書の製本を行っている事業所からは、23年間勤続している姫路定住促進センターを修了したベトナム難民定住者が、仕事のみならずベトナム人コミュニティーの活動でも活躍していること、また、約10年間勤続してるベトナム人女性は、英語・フランス語が話せるため職場に非常に貢献していると報告がありました。
プラスチック製造会社からは、ベトナム人従業員は一見して日本人と区別がつきにくいので、得意先から日本人なのに敬語も使えないのかと不評をかったこともあったが、まじめな勤務態度から、徐々に理解されつつあるとのお話がありました。
また、照明器具の製造業社からは、20年程前から難民を雇用しており、現在も従業員約50名の半数以上がベトナム人で、言葉の問題も少なく、帰化した人もいるとのことでした。
労働局からは、低迷していた大阪府の有効求人倍率が何年振りかで1.0倍を上回ったこと等が紹介され、公共職業安定所からは、ベトナム人の求職者は子育てを終えた女性のパート希望者が多く、通勤可能エリアも近郊に集中しているとの報告がなされました。
雇用振興協会からは、八尾市内3ヵ所の雇用促進住宅に83世帯のベトナム人家族が入居しているが、耐震検査の結果、建物は2008年3月までに撤去される予定のため、入居者へ退去を求めることとし、ベトナム語での説明も済ませているとの報告がありました。
商工会議所や雇用振興協会、八尾市の関係部門より、言葉や習慣の違いによる日本人居住者とのトラブル(双方に原因があり、コミュニケーション不足)が報告され、相互理解を促進するための方策等について意見が交わされました。そして、難民を含め外国人市民に対し、より体系的な支援計画を立てる必要性があるという意見が出されました。
