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2019.3.1

難民定住者のコミュニティー活動を支援しています

 難民事業本部では、難民定住者のコミュニティー団体が実施する情報交換や地域社会との交流活動等に対して助成を行っています。これまで支援しているインドシナ難民のコミュニティーに加えて、2005年度からは条約難民のコミュニティーに対する支援も始まりました。ここでは、これら支援の一部をご紹介します。

ベトナムコミュニティー

第7回 グループホームを目指す仲間づくりの会の活動

 2006年3月22日、東京都小平市の社会福祉法人黎明寮にて第7回グループホームを目指す仲間づくりの会の活動が行われ、メンバー、スタッフ合わせて15人が参加しました。
 毎回皆が楽しみにしているベトナム料理では、国際救援センターの通訳を中心に、ベトナム風焼きビーフン、豚肉の串焼き、スープを作り、ベトナムでの思い出話などに花を咲かせながら会食しました。豚肉の串焼きは、暖かい春の日差しの中、もうもうと立ち上る煙と格闘しつつ、炭火で焼き上げました。
 
 会食の後は、次年度の計画についてメンバーとスタッフで意見交換を行いました。活発な意見交換の結果、次年度はメンバーからの要望を取り入れ、ベトナム料理の会食に加えて、川での釣りや昭和記念公園でのバーベーキューなどの野外活動も行うことになりました。次回は5月に開催する予定です。

 なお、この日に先立って2月に行われたスタッフだけの会議では、1年間の活動を振り返り、今後の会のあり方と、来年度の年間計画について話し合いました。精神障害者のグループワークで行われることの多い、SST(社会生活適応スキル)トレーニングやレクリエーションについては、各メンバーが所属している病院やデイケアが行い、この会はメンバーの母国であるベトナム文化に触れ、母国語で仲間と語り合う場を提供し、病気を抱えながら暮らしている寂しさを少しでも和らげるための情報交換と仲間作りの場とすること、そして、将来的には、親睦を深めていくなかで、各地でばらばらに生活しているメンバーがまとまって生活できるようなグループホームの立ち上げを目標にすることを改めて確認しました。また、メンバー同士が情報交換を行うということは、生活に役立つ情報を交換できると同時に、他者と自分を比較し、自分のマイナス面に気づく場合もあることをスタッフは理解しつつ、ケアをしていく必要があることなども話し合いました。

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