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2019.3.1

難民定住者のコミュニティー活動を支援しています

 難民事業本部では、難民定住者のコミュニティー団体が実施する情報交換や地域社会との交流活動等に対して助成を行っています。これまで支援しているインドシナ難民のコミュニティーに加えて、2005年度からは条約難民のコミュニティーに対する支援も始まりました。ここでは、これら支援の一部をご紹介します。

ラオスコミュニティー


「ラオスのお正月」

 2007年5月3日(木)、兵庫県神崎郡福崎町エルデホールにおいて、西ラオスの会主催による「第12回ラオスのお正月」が開催され、西日本に定住するラオス人難民とその家族を中心に日本人の友人をはじめとする関係者約100人がお祝いに集まりました。
 ラオス難民一世たちによる祝いの儀式「バーシー」で、参加者とその家族や母国ラオスに暮らす親族の健康と幸せを祈ったあと、コミュニティーのリーダーたちによって、参加者の腕に「バーシースーファン」と呼ばれる「幸せを祈る白い糸」が巻かれました。これは、ラオスでは結婚式や赤ちゃんが生まれた時などのおめでたい時や大切な客を迎える時に行う習わしで、コミュニティーの若者たちの話によると、できるだけ年上の人に巻いてもらうのがより幸せになる秘訣なのだそうです。招待を受けて参加した関西支部の相談員も、ラオス難民とそのご家族の日本での安定した生活を祈りつつコミュニティーの長老に糸を巻いてもらいました。儀式の後は、伝統舞踊の披露に続いて、参加者は、西ラオスの会の世話人の方々が各家庭から持ち寄ったラオス料理を楽しみました。その後は、ラオス式のダンスパーティーが開かれ、参加したラオス人定住者は、年に一度のお正月行事での同胞との再会に交流を深めるとともに、幸せへの願いを込めて、ダンスに興じていました。
 コミュニティーの一世たちの高齢化によりリーダーの世代交代の時期を迎えている今、行事開催の準備を通じて、コミュニティーの一世たちから二世たちへ儀式や踊りのラオスの母文化の継承が行われる機会となりました。難民事業本部は、この行事に対し助成を行いました。主催者である西ラオスの会のリーダーは、今回のこの行事を開催したことがラオス人二世の若者たちや地域の日本人にラオスの母文化を伝える良い機会になったと喜ぶとともに、二世たちの健やかな成長とコミュニティーのさらなる発展を祈りつつ、盛会のうちに行事が終了したことに安堵の様子をうかべていました。

ラオスコミュニティー


在日本ラオス文化センター4周年記念行事

 愛甲郡愛川町に設立された「ラオス文化センター」は、今年4年目を迎え、2007年6月24日(日)に記念式典が催されました。在日ラオス人は難民として日本に入国して以来、20数年に及ぶ人もいて、入国当時は「ただ生活基盤を築くだけで精一杯だった」けれども次第に仲間が集まると将来の展望などが語られるようになったと言います。
「自分たちが自由に集まれる拠点がほしい」
「ラオス人は母国では仏教の教えそのものを基盤として生活が成り立っている。そのためには僧侶が常駐してほしい」
 こうした声が高まる中で寄付を集め、拠点を作ろうという機運が高まり、2003年6月、この民家を買い取ることができました。設立当初は寺院を模した装飾がラオス人たちの手作りで施されましたが、4年目の今年は見事な寺院と言っても十分通用するような建物の装飾、庭にはビエンチャンにある国内最大といわれる寺院のミニチュアが置かれて一層華やいで見えました。
 式典では、年間の活動報告が語られ、この文化センターで他国(カンボジア、タイ、ミャンマー(ビルマ))の僧侶にも宿泊を提供していること、ラオス以外の国の人たちからも仏祝儀の依頼があることなどが報告されました。
 同センターの利用はますます盛んになっており、この文化センターを管理運営している在日本ラオス協会(会長新岡史浩氏)は、今年は家屋をリフォームし、このセンターの活動をより充実させる計画を発表しました。

 二世の若者も当日参加し、親世代の苦労話や、このセンターを母国の文化習慣を学ぶ場にしたいとの展望を語っていました。式典の後、ラオス料理が振る舞われ、子供たちによる民族舞踊が披露されました。

 難民事業本部は、この行事を支援しています。

ベトナムコミュニティー


ベトナム語でITパソコン教室

 ベトナム語でITパソコン講習実行委員会の主催によるパソコン教室が神奈川県大和市立渋谷中学校の日曜開放教室で2007年6月17日、24日、7月8日の3回にわたって開催されました。毎回8人〜10人の定住者が熱心にパソコンに向かいました。
 今年のパソコン教室は昨年の開催に続く講習で、今回はデジタルカメラで撮った写真をパソコンに取り込むことや写真の編集を中心に行いました。普段あまりパソコン操作に慣れ親しんでいない方を対象にした講習でしたが、講師のベトナム人定住者が事前にテキストを翻訳し、これを学習者全員に用意したことや、参加者がベトナム語のフォントをインストールする方法を学んだことで、パソコンへの興味や楽しさが増した様子でした。
 これまで母語であるベトナム語でパソコンを学習する機会がなかった多くの参加者は、この講習を通してパソコンが身近になったようで次回開催されることを強く望んでいました。

 なお、この活動には、難民事業本部も助成金などで支援しています。

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