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2019.3.1

難民定住者のコミュニティー活動を支援しています

 難民事業本部では、難民定住者のコミュニティー団体が実施する情報交換や地域社会との交流活動等に対して助成を行っています。これまで支援しているインドシナ難民のコミュニティーに加えて、2005年度からは条約難民のコミュニティーに対する支援も始まりました。ここでは、これら支援の一部をご紹介します。

ベトナムコミュニティー

2008年度第1回 ベトナム仲間作りの会が開催されました

 2008年6月10日(火)、「グループホームをめざす会(仲間づくりの会)」が開催されました。 この仲間づくりの会はベトナム人定住者で精神に障害を持つ人たちの自立を目指し、2004年3月に発足し今年で4年目になります。これまで2ヵ月に一度みんなで集まり交流を深めてきました。今年度第1回目の集まりとなる今回は、東京都あきる野市にある秋川国際マス釣り場にてマス釣りとバーベキューを行いました。 当日は連日降り続いた雨がまるで嘘のように晴天に恵まれ、自然を満喫することができました。今回の参加者はベトナム人9人とスタッフ5人。レンタルした竿を用いて思う存分釣りを楽しんでいる参加者や、魚を手で触りたくないという参加者たちは川辺で話に夢中になったりと、各自楽しいひと時を過ごされていました。約1時間で40匹以上のマスが釣れ、その後のバーベキューで塩焼きにしたり、ホイルに包んでバターとレモンで味付けしたりして味わいました。こうして集まるのは3ヵ月ぶりだったため、久しぶりのベトナム語での会話を楽しみました。参加者からは、「こうして普段の生活から離れて自然を満喫する機会は仲間づくりの会しかないので、今後も続けてほしい。」との感想が聞かれました。

なおこの活動には、難民事業本部も助成金等で支援しています。

ラオスコミュニティー

在日本ラオス文化センター5周年記念「平和の集い」が開催されました

 2008年6月29日(日)神奈川県厚木市の厚木商工会議所大会議室にて、在日ラオス人協会主催の行事が開催されました。 在日ラオスの難民の人たちは5年前、有志の寄付によって協会として自前で民家を購入し、「在日本ラオス文化センター」として立ち上げました。神奈川県愛甲郡愛川町三増のこの地は相模原市、厚木市、大和市、綾瀬市などに隣接し、どこからも車で30分くらいです。またここは相模川上流の山間にあるため、ゆったりとした静かな風情が母国をほうふつさせるそうです。 ラオス人たちはこの民家を「お寺」と呼び、自分たちの手で仏教寺院のような装飾を施しています。ラオス人たちの生活は伝統行事のみならず、冠婚葬祭や日常的な「よろず相談所」としてもお寺と僧侶の存在が生活の基盤にあると言います。そのことはどの国に住んでも変わらないとのことです。僧侶が常駐するセンターに人々は常に集まり、僧侶への供物を届けることでラオス人たちの憩いの場になり、ある時は「生活実践講座」を開いたり、1世と2世の交流の場になったりと盛んに有効利用されています。昨年は内部を改装してフローリングの場を増やし、さらに集まりやすい場になりました。  今年4月の伝統的な正月行事には、改装後初めての集いでもあったので多くのラオス人、日本人が集まり、部屋の外にあふれ出るほどでした。そのため、今回の式典はより多くのラオス人たちの集いの場となるよう広い大会議室で行いました。  ラオス人僧侶や在日ラオス大使館職員も臨席してセンター5周年の集いを祝いました。式典後手作りの様々な種類のラオスの家庭料理が参列者たちに振舞われ、また民族舞踊も披露されました。午後はビンゴゲームなど楽しいイベントがあり、ラオス人たちは楽しい一日を過ごしました。

この行事には、難民事業本部も助成しています。

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