2019.3.1
難民定住者のコミュニティー活動を支援しています
難民事業本部では、難民定住者のコミュニティー団体が実施する情報交換や地域社会との交流活動等に対して助成を行っています。これまで支援しているインドシナ難民のコミュニティーに加えて、2005年度からは条約難民のコミュニティーに対する支援も始まりました。ここでは、これら支援の一部をご紹介します。
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カンボジアコミュニティー | ![]() |
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カンボジアのお正月行事
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4月はカンボジア人が待ちに待ったお正月です。相模原市欅会館周辺は至る所でカンボジア人の民族衣装の華やぎが見られ、道行く人の目を惹いていました。
平成21年4月19日、神奈川県在住のカンボジア難民定住者たちが協力しあい、母国の仏教伝統に則ってお正月行事を開催しました。
毎年仏教歴によって4月のお正月が決まり、本年は4月13日、14日の日程なのだそうです。しかし日曜日であれば同国人が一同に会せることを期待して、この日の開催になりました。
会場の前には母国の伝統的な仏教儀式の形態を作りろうそくを点し、民族衣装を着た定住者たちが経を唱えながら祈りの儀式を行いました。
当日は来賓としてモニロット在日カンボジア大使氏他および多くの大使館職員の方も会場を訪れて下さいました。大使は挨拶の中で正月行事について列席者に詳しい説明をされました。正月は3日間の行事で1日目は神をお迎えするため、2日目は1年間見守ってもらったことへの感謝と先祖への供養のための行事を行い、3日目は料理を捧げお経を唱えて家族の健康を感謝して盛大に楽しむのだそうです。この行事は世界中の各地域に住むカンボジア人が米国にいてもオーストラリアにいても同様の儀式を行うそうで、これにより、民族の心を通わせあえるのでしょう。このような文化を継承する行事が日本で盛大に催されたことに大使、協力した個人や機関に感謝の言葉を述べられました。
食事の前、カンボジアの伝統舞踊が披露され、そのあと列席者にカンボジア料理がふるまわれました。この後大勢の人が輪になって踊りや歌を楽しみました。延べ500人くらいのカンボジア人が集ったこの行事について難民事業本部はコミュニティー支援事業(母国文化伝統行事)の一環として支援しています。
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