2019.3.1
難民定住者のコミュニティー活動を支援しています
難民事業本部では、難民定住者のコミュニティー団体が実施する情報交換や地域社会との交流活動等に対して助成を行っています。これまで支援しているインドシナ難民のコミュニティーに加えて、2005年度からは条約難民のコミュニティーに対する支援も始まりました。ここでは、これら支援の一部をご紹介します。
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ベトナムコミュニティー | ![]() |
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浜松ベトナム語教室 〜静岡県ベトナム人協会の新たな活動〜
静岡県ベトナム人協会では、今年から公営団地の集会所を借りて毎週土曜日にベトナム語教室を行っています。この教室には小学生を中心に36人が登録し、常に20人以上の子どもたちが楽しく参加しています。単にベトナム語を学ぶだけではなくコミュニティーの様々な世代の交流にもつながっています。
コミュニティーの難民2世の子どもたちは日本で生まれ育っているため、ベトナム語を聞いて理解はできても、読み書きや会話をうまくできないことが多いようです。このため、親子の間でコミュニケーションがとれないといった問題がおこります。また、子どもたちは小学校に通うようになると自分の家庭の生活様式や言葉が日本人と異なることに気づき、アイデンティティーの問題にぶつかることも多くあるようです。
難民相互の交流や援助を目的とした難民コミュニティーでは、何か困ったことがあれば相互に協力や相談し問題の解決に取り組んでいる他、母国の伝統行事や日本語学習会などの活動を活発に行っています。
なお、この活動には難民事業本部も助成費等で支援しています。
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