2019.3.1
難民定住者のコミュニティー活動を支援しています
難民事業本部では、難民定住者のコミュニティー団体が実施する情報交換や地域社会との交流活動等に対して助成を行っています。これまで支援しているインドシナ難民のコミュニティーに加えて、2005年度からは条約難民のコミュニティーに対する支援も始まりました。ここでは、これら支援の一部をご紹介します。
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ベトナムコミュニティー | ![]() |
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ベトナムコミュニティの被災地支援
関東地方に住むベトナム難民定住者は、今年3月の東日本大震災の直後から、報道などで被災地の悲惨な様子を知るにつけ、自分たちにできることがあるはず、と話し合ってきました。そして仲間同士、お互いに連絡をとりながら、被災者への支援を計画、準備してきました。
5月の連休中に川崎市「とどろきアリーナ」で被災者90名を受け入れていると聞き、すぐに約40名のベトナム難民定住者が駆けつけ、炊き出しを行いました。ベトナム料理のフォー(米麺のスープ)や揚げ春巻き、手羽先、ベトナム風おにぎりなどを約200食分振る舞いました。また、この炊き出しに参加できなかった他のベトナム難民定住者からは、水や救援物資などが届けられました。
「人災と天災の違いはあれど家や家族など大切なものを失った苦しみや悲しみは我々難民も一緒です。私たちがインドシナ難民として日本に受け入れられてから今日までに受けた支援に対する恩返しも含め、今回の支援につながりました。」と参加者は話していました。
その後6月にはバス2台をチャーターし、約60名のベトナム難民定住者が福島県の被災地へ向かい、避難所等でベトナム料理の炊き出しを行い、避難所での生活を強いられている被災者の方に大変喜ばれたそうです。
こうした支援の輪はベトナム難民定住者の若者たちを中心に大きく広がりつつあります。今後は炊き出し以外にも片づけ作業なども計画中とのことです。
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