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2019.3.1

難民定住者のコミュニティー活動を支援しています

 難民事業本部では、難民定住者のコミュニティー団体が実施する情報交換や地域社会との交流活動等に対して助成を行っています。これまで支援しているインドシナ難民のコミュニティーに加えて、2005年度からは条約難民のコミュニティーに対する支援も始まりました。ここでは、これら支援の一部をご紹介します。

ベトナムコミュニティー

グループホームをめざす「仲間作りの会」新年食事会


 2012年1月11日、社会福祉法人黎明寮でベトナム難民の入所者たち7人が定例の仲間づくりの会を新年食事会として実施し、フォーを作ったり、ベトナムコーヒーでお茶会をしたりしました。
 入所者は材料の調達をはじめ、野菜を切ったりスープを作ったりと各々が作業を分担しスムーズに行うことができました。故郷の味の思い出話を語り合いながらの作業でした。
 食事会での話題は、ベトナムコーヒーは世界で2番目の生産量があり美味しいとか、かつて住んでいたアパートの大家さん宅へ新年の挨拶に行ったとき「年賀」を持って行ったところ、大家さんの家族がそれ以上の「お年玉」を下さったなどの話で盛りあがり、各々が落ち着いた生活を送っている様子が窺われました。
 次回の会の開催を約束するときに、口ぐちに「皆と会えるならどんな形でも、どこでも構わない、皆が元気で来て欲しい」と言う人もいました。

 仲間作りの会:平成16年以降継続して年6回ほど開催しています。精神障害を病む難民定住者たちと彼らを日頃支えている地域支援センターや、救護施設の精神保健福祉士らによって開催されており、難民事業本部もアフターケアの一環で参加しています。
 仲間作りの会はお互いの病気について率直に語り合い励まし合うことで希望を持って暮らしていく喜びを分かち合うものです。


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