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2017.11.14
難民理解講座を共立女子大学で行いました(2017.11.14)
2017年11月14日(火)共立女子大学神田一ツ橋キャンパス(東京都千代田区)にて、国際学部学生約50名を前に、伊藤寛了企画第一係長が難民理解講座を行いました。
今回の難民理解講座は、「日本の難民受入れと定住支援」と題し、質疑応答を含め約90分間お話ししました。まず、「日本の難民受入れ」では、難民の定義を確認したのち、日本で難民として受け入れられてきたインドシナ難民、条約難民(難民認定者)、第三国定住難民について、その受入れ経緯や法的制度について説明しました。
次に、「定住支援」では、「あなたが難民となって日本に来たら何に困ると思いますか?」と学生の皆さんに問いかけ、難民事業本部が約40年間行ってきた難民への定住支援事業をお話ししました。日本で難民認定を受けた方や、第三国定住で来日した難民の方々等に対し、難民事業本部は、外務省・厚労省・文化庁の委託を受けて、「定住支援プログラム」を実施しています。プログラムでは、日本で自立した生活を営む上で必要な日本語教育や就労あっせん等を提供しており、プログラム修了後も難民生活相談やコミュニティー支援などのアフターケアを行っていることを紹介しました。
最後に、学生の皆さんにもできる身近な難民支援についてご紹介し、難民について知り、考え、それを伝えることでサポーターを増やしていこうとメッセージを送りました。
学生の皆さんからは、「講義スライドや映像を見て、日本が行っている難民への支援について理解を深めることができた。」「難民と出会う機会が少ないので、日本に暮らす難民の存在を実感しました。」といった感想を頂き、また、日本の難民受入れについても「難民認定後も、日本語学習や、日本の文化や習慣を知ること、人間関係を築くことが大変であることがわかった。」「日本で生活できるよう、一人ひとりにケースバイケースで対応していかなければならないことに、難民問題や難民受入れの深さを感じました。」とコメントを頂きました。
難民事業本部(RHQ)は、世界の難民問題や、日本での難民受入れと日本定住など、難民に関する様々なテーマで「難民理解講座」を行っております。授業や講演などをご希望される学校・団体の方は、HP「お問い合わせ」より、ぜひご連絡ください。
