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2018.11.13
難民理解講座を共立女子大学で行いました(2018.11.13)
11月13日(火)共立女子大学神田一ツ橋キャンパス(東京都千代田区)にて、国際学部学生約50名を前に、難民事業本部が難民理解講座を行いました。
今回の難民理解講座は、「日本の難民受入れと定住支援」と題し、約40分の講義と難民定住者の方を迎えてのクロストークという形式で行いました。
まず、「日本の難民受入れ」では、難民の定義を確認したのち、日本で難民として受け入れられてきたインドシナ難民、条約難民(難民認定者)、第三国定住難民について、その受入れ経緯や法的制度について説明しました。
次に、「定住支援」では、「あなたが難民となって日本に来たら何に困ると思いますか?」と問いかけ、難民事業本部が約40年間行ってきた難民への定住支援事業について説明しました。日本で難民認定を受けた方や、第三国定住で来日した難民の方々等に対し、難民事業本部は、外務省・厚労省・文化庁の委託を受けて、「定住支援プログラム」を実施しています。プログラムでは、日本で自立した生活を営む上で必要な日本語教育や就労あっせん等を提供しており、プログラム修了後も難民生活相談やコミュニティー支援などのアフターケアを行っていることを紹介しました。
次にクロストークとして、カンボジア出身のインドシナ難民の方1名をお迎えし、来日当時の写真なども交えて、来日の経緯や定住促進センターでの学び、ご自身の経験や通訳としての活動を通じて、日本に暮らす外国人の抱える悩みや今後の社会への期待などをお話しいただきました。これから外国人と日本人が社会で共生していくうえで、「日本に来て知り合いも少なく、寂しい思いをしている人も多い。身近な日本人に気軽に声をかけてもらえると嬉しいと思う」というメッセージがありました。
学生の皆さんからは、日本の難民受け入れ体制と難民事業本部が行っている定住支援について、「日本に来た難民の総数が1万人を超えていて、思ったより多いと思いました」「難民を受け入れるべきと簡単に言ったものの、講義を聞いて日本での生活を1から一人一人にガイダンスするということはとても大変なことだと気づかされました。」「RHQ支援センターで日本語学習や日本の生活の仕方など事細かに教えていることに驚きました。」といった感想をいただきました。
また、クロストークによる難民定住者の方のお話については「実際に難民として日本に来られた方の実体験が印象に残りました。貴重な体験でした。」「実際に自分が経験したことを活かして、難民として日本に来た他の方々に手を差し伸べたりする活動をしていると聞き、人の役に立つ仕事をしているのだと思いました。」「難民定住者の方の『同じような立場に立って接してほしい』という言葉が印象的でした。」といった感想をいただきました。
難民事業本部(RHQ)は、世界の難民問題や、日本での難民受入れと日本定住など、難民に関する様々なテーマで「難民理解講座」を行っております。授業や講演などをご希望される学校・団体の方は、HP「お問い合わせ」より、ぜひご連絡ください。
