2019.10.29
難民理解講座を共立女子大学で行いました(2019.10.29)
10月29日(火)共立女子大学神田一ツ橋キャンパス(東京都千代田区)にて、国際学部学生約60名を前に、難民事業本部が難民理解講座を行いました。
今回の難民理解講座は、「日本の難民受入れと定住支援」と題し、約60分の講義と難民定住者のインタビュー映像上映を行いました。まず、「日本の難民受入れ」では、難民の定義を確認したのち、日本で難民として受け入れられてきたインドシナ難民、条約難民(難民認定者)、第三国定住難民について、その受入れ経緯や法的制度について説明しました。
次に、「定住支援」では、難民事業本部が約40年間行ってきた難民への定住支援事業をご紹介しました。日本で難民認定を受けた方や、第三国定住で来日した難民の方々等に対し、難民事業本部は、外務省・厚労省・文化庁の委託を受けて「定住支援プログラム」を実施しており、日本で自立した生活を営む上で必要な日本語教育や就労あっせん等を提供していること、又プログラム修了後も難民生活相談やコミュニティー支援などのアフターケアを行っていること等を紹介しました。
次にインドシナ難民として日本に定住した方のインタビュー映像を上映しました。インタビューでは、来日の経緯や定住促進センターでの学び、ご自身の希望の仕事に就くことが出来とてもやりがいを感じており、日本が大好きであること等を語っていました。
学生の皆さんからは、日本の難民受け入れ体制と難民事業本部が行っている定住支援について、「日本に来た難民の総数が1万人を超えていて、思ったより多いと思いました」「もしかしたら周りにもいるかもしれないので、出会ったら声をかけてあげたい」「難民支援とはどのような支援がされているのか分からなかったが、手厚い支援がされていると知れて良かった」といった感想をいただきました。
また、インタビュー映像については「実際に難民として日本に来られた方の話を聞くのは初めてで、難民の問題を改めて考えなくてはならないと思った。」「映像を見て、難民の大変さや難しさを改めて感じた。」「日本に来た難民の方の話を聞き、難民を身近な存在だと感じた。」といった感想をいただきました。
難民事業本部(RHQ)は、世界の難民問題や、日本での難民受入れと日本定住など、難民に関する様々なテーマで「難民理解講座」を行っております。授業や講演などをご希望される学校・団体の方は、HP「お問い合わせ」より、ぜひご連絡ください。


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