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2005.3.10

国際救援センターに入所中の子どもたちが通学する品川区立八潮小学校で、日本語学級の学習発表会が2005年3月10日に行われました。 センターに入所している学齢期の子どもは、保護者が社会生活適応指導を受講する約1ヵ月の間、希望によりセンター近隣の小・中学校に通学します。93期のベトナムとカンボジアの子どもが、八潮小学校に4人、八潮南中学校に4人通いました。 八潮小学校の日本語学級では、外国人児童のために日本語の指導や算数・社会などの教科の補習指導を専任の先生が個別に行っています。品川区内の他校からも通級しており、現在インド、フィリピン、中国、台湾、韓国、アメリカ等の14人の子どもたちが勉強しています。 学習発表会は学期ごとに行われ、今回は三学期に行われる年度の集大成でもあります。プログラムの構成はよく練られており、まずは学習の成果を存分に発揮できるようにゲームで児童の緊張をほぐしてから、順に自国の文化やお気に入りの本を紹介したり、自作の物語などを発表したりしました。 学期途中の転入にもかかわらずセンターの子どもたちは、他の児童の保護者やクラスの先生、在籍校の校長先生たちが参観する中、多少緊張しつつも歌に朗読にと楽しみながら取り組む姿が参加者に好評でした。
児童の習熟度や理解度に応じた先生の工夫した指導や、一緒に日本語を学ぶ外国から来た仲間との環境は、センターの子どもたちにさらなる学習意欲を生み、後日自発的に自作の物語を披露するなど学習態度に表れています。
保護者はセンターでの授業があるため当日は職員が代わりに参観しましたが、後日発表会のビデオを視聴しながら、新しい生活への順応性に富む我が子の成長の姿をそれぞれに感じとっていたようです。

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