国際救援センター入所者による自治会活動

国際救援センター入所者による自治会活動
自治会スタッフとセンター職員は入所者がよりよい共同生活を過せるよう話し合いを重ねています。 国際救援センターの入所者は約6ヵ月間にわたって共同生活をします。この間の生活を円滑にするため入所者で組織する「自治会」がさまざまな活動を行っています。自治会は代表、副代表、安全係(施設内の安全管理、清掃指導)、生活係(食堂ホールの管理)、郵便係(入所者への郵便物の配布)、レクリエーション係(スポーツ用具、談話室の管理)の6人のスタッフが中心となって運営されています。
自治会によるいろいろな発案を具体化するに際しては、主に6人のスタッフがセンター職員と話合いをしながら進めています。これまでに食堂ホール内への自炊設備の設置、カラオケルームの開設、バレーボールや卓球等のスポーツ大会の実施、親族のセンター内泊許可等が自治会の発案により実現しています。 また、先ごろは女性入所者の希望により新たにスポーツ用品の補充が行われました。今まであった卓球用具は、使用している人のほとんどが男性でした。そこで、女性でも楽しめるスポーツとしてバドミントン用具を増やすことになりました。自治会を通じ、入所者は自分たちの意見が具体的にセンター生活に反映されている実感が持て、自治会への信頼、また、協力の機運も高まる結果となっています。スタッフは自治会活動に時間を取られることにもなりますが、入所者のために役立とうと積極的に取り組んでいます。

ふれあいは挨拶から(国際救援センター警備室より)

ふれあいは挨拶から(国際救援センター警備室より)
国際救援センターの警備室前では警備員と入所者のふれあいが多く見られます 皆さんご存知でしょうか。国際救援センターに居住しているインドシナ難民入所者、また、彼らに面会に来る定住者等を含め、難民と一番多く接触があるのは年中無休・24時間体制で勤務をしている警備員といえるでしょう。
外出や外泊及び面会の際、彼らは必ずセンター正門にある警備室の窓口に立寄ることになっています。(少ない日で40〜50人、多い日は100人以上、センターの大きい行事がある時は400〜500人の入出門があります。)従って、とりわけ常時在住している入所者とは自然と対話の機会が多く、初めはほとんど話せなかった日本語も学習が進むにつれて警備員とも徐々に意思が通じるようになります。警備員は彼らと顔を合わせる度、また巡回ですれ違う度、「おはようございます」、「今日は」、「今晩は」といった簡単な挨拶をゆっくりとした口調で話し掛けることにしています。なぜなら彼らにとっては早い、切れ口の良い言葉は、初めのうちどうしても聞き取れないようで、何か悪いことをしてしかられていると受け取ることもあるようです。 誰しも知人や同胞には親近感が持てても、共通点の少ない他国の人を最初から素直に受け入れるのはなかなか難しいということでしょう。警備員は彼らがなるべく理解しやすいように優しい口調、易しい言葉で接するように心掛けています。それが彼らに安心感と親しみを与えることになると思っています。皆さんも、もしセンターや町で彼らと話す機会がありましたらできるだけゆっくりとした話し方で接していただければと思います。