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2019.3.1

ベトナムコミュニティー

2003年ベトナム旧正月「テト」お祝いの集い

ベトナムコミュニティーによる旧正月の集い
ベトナム料理の屋台は大盛況
 2003年2月2日(日)、神奈川県藤沢市の藤沢カトリック教会において、ベトナムのコミュニティー団体5団体が共催で「2003年ベトナム旧正月『テト』お祝いの集い」を開催しました。この行事は、同胞間で日本の生活情報を交換したり、親睦を図ったり、また、ベトナムの伝統行事を維持する目的として行われます。
 当日はあいにくの雨模様の天候に加えて厳しい寒さのため、参加者の出足が鈍るのではないかと心配されましたが、悪天候にもめげず約五百人のベトナム難民定住者と関係者が参加しました。
 午前11時30分から教会内のホールで式典が行われ、共催団体代表の年頭挨拶、来賓である藤沢カトリック教会の神父ほかの祝賀挨拶に続き、参加した子供全員にお年玉が振舞われました。このころになると急に賑やかな雰囲気となり、式典後は慌しく会場が模様替えされて、カラオケ大会が始まりました。これを待ち受けていたかのように、老若男女が次々と「リ ルォウ ムン(祝福の酒)」などのベトナム歌謡曲を熱唱すると、観客が曲に乗って踊りだすなど時間の経つのも忘れてカラオケに興じていました。
 一方、教会の庭では係の人が準備した屋台に、「フォー」(肉うどん)や焼き鳥などを買い求めてたくさんの人が集まりました。母国料理の「フォー」に舌鼓を打ちながら故郷に思いを馳せている人、旧交を温めている人々があちこちに見受けられ、和やかな風景を醸し出していました。
 今年はムーラン(ベトナムの獅子舞)がなかったので一抹の寂しさがありましたが、その中にあって友達と歓談していたある女子高校生が「私は、ベトナムを脱出してきた両親の間に、日本で生まれて、日本で育ちました。そのため、ベトナムのことはよく分かりませんが、ベトナム人であることを誇りに思っているので、『テトお祝いの集い』に毎年参加しています」と語ったことが印象的でした。
 今回は、「かながわベトナム親善協会」、「藤沢ベトナムカトリック信者共同体」、「日本在住ベトナム人協会」、「ファン・ボイ・チァウベトナム語教育センター」及び「在日ベトナム仏教統一教会」の共催でしたが、行事が滞りなく進行したのは、各団体の役員がリーダーシップを発揮したからでしょう。来年は更に参加者を増やし、コミュニティーの輪が広がることを心から願ってやみません。

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