ラオスのお正月 

ラオスコミュニティー
ラオスのお正月 サバイディー・ピーマイ
2004年4月18日(日)在日本ラオス協会主催の「旧正月を祝う会」が、神奈川県愛甲郡の在日本ラオス文化センターにおいて開催されました。上座部仏教を信仰するラオスはお釈迦様の誕生日に当たる日を新年としています。今年は仏暦2547年になります。 会場となった同センターは2003年6月のオープン以来、ラオスから招いた僧侶が常駐し、在日ラオス人の心の拠りどころとなっています。ここで旧正月を祝うのは今回が初めてとあって難民定住者やその家族が大勢駆けつけました。 本国の慣習に習い前庭には花で飾られた塔砂(砂山・パサイ)が設えられ、塔砂の周りでは多くの人が仏様へ感謝の祈りを捧げていました。室内からは僧侶による読経が流れていました。裏庭に並んだラオス料理に使われた野菜の一部は同センターに隣接する畑を借りて難民定住者と支援者が栽培したものです。ご馳走を楽しみながら普段は会えない友人や親族との再会を喜び合う参加者の手首には、僧侶の祈りが込められたマット・ケーンと呼ばれる黄色の紐が結ばれていました。 ラオスの伝統文化の発信地としての役割を担う同センターが今後とも、同胞また地域社会との交流の場としてますます充実したものとなることを願います。

カンボジアのお正月 

カンボジアコミュニティー
カンボジアのお正月 スゥー・スデイ・チュナム・トメイ
2004年4月11日(日)神奈川県大和市勤労福祉会館において「カンボジアのお正月を祝う会」が、在日本カンボジア人調整委員会主催で催されました。日本に暮らすカンボジア難民定住者のコミュニティー団体は複数あり、普段は各々が独自に活動しています。しかしお正月行事については、各コミュニティーが一体となって開催することにしています。 参加者たちは僧侶の経に合わせ敬けんな祈りを捧げお布施をほどこすことから始めました。信仰が生活と密着しているカンボジアでは祈りやお布施は日常的に行われています。「許し許されるために与える」遠い日本で暮らす難民定住者たちもこの思いを胸に手をあわせていました。 会場正面の舞台上では歓迎新年舞踊が奉納されました。きらびやかな衣装を身にまとった踊り手は、天から舞い降りた今年の天女。銅鑼(どら)や太鼓が鳴り響く中を地上に舞い降り、去年までの天女と交代の挨拶を交わします。 参加者たちは民族音楽が流れる中でカンボジア料理に舌鼓をうちながら、互いの近況や母国文化の継承活動の展開を熱心に語り合っていました。