国際救援センターの日本語教育「学習成果発表会」
2006年2月15日、国際救援センターで95期生の日本語学習の成果発表会が開かれました。学習者が前日までにいろいろと準備を重ねてきた晴れの舞台です。
スピーチでは、「ベトナムの行事や食べもの」「故郷について」「私の夢」「私の町」「テト(ベトナムの旧正月)について」「学校制度」「田舎の子どもと都会の子ども」「アオザイ(ベトナムの民俗衣装)」等など、各自が決めたテーマについてこれまでに習った日本語を駆使して、それぞれに自分の考えや思いを伝えようと一生懸命でした。
ある学習者の話「なぜ日本に来たのか」では、自国で受けた迫害の様子や苦しかった生活、難民となってからのつらい経験、来日してからの苦労など実際の体験を語り、一同は静まり返って聞き入りました。スピーチの最中、難しい日本語が理解できない高齢の学習者に若者たちが母国語で通訳する姿も見受けられ、通訳をした若者にも良い経験となったようです。
その他、社長、事務員、プレス工、旋盤工などの役になりきって「工場の一日」を演じた成人クラスがあったり、日本語の授業の一環でしながわ水族館を見学したときの体験を劇化した高齢者クラスは、昼食をとったレストランでの客とウエートレスとのやりとりをアドリブやジェスチャーを交えて、聴衆から大笑いの大拍手をもらいました。児童クラスは「うさぎとかめ」の劇と鍵盤ハーモニカを演奏し、低学年児とも思えぬ素晴らしい出来栄えとなりました。
どの学習者も、4ヵ月間の学習成果を十分発揮することができ、最後に笑顔いっぱいの合唱でしめくくりました。