RHQ支援センター第6期生開講式を行いました

RHQ支援センター第6期生開講式を行いました
都内では寒さが急に近づいてきた2008年9月30日、緊張した面持ちの第6期生8名が、新たにセンターの門をくぐり、開講式に出席しました。内閣、外務省、文化庁、新宿区からもご列席いただき、祝辞を頂戴しました。 これから過ごす6ヵ月に対する不安な気持ちなどもある中で、開講に引き続いて、オリエンテーションが行われました。また、午後には早速日本語力のテストが実施され、これからの日本語教育を行うための準備が進んでいます。 第6期生の中には、入国してまだ間もない方と在日歴が10年以上の両方の方がいます。これから時間を共に過ごす中で、情報交換や助け合いが活発に行われ、入所者同士が和気あいあいと昼食をとり冗談を言い合う光景が見られることでしょう。 今回入所した第6期生が、6ヵ月後どのくらい多く日本を理解し日本語を身に付けているか、今から楽しみです。

RHQ支援センター第5期生(前期半年コース)修了式を行いました

RHQ支援センター第5期生(前期半年コース)修了式を行いました
RHQ支援センターにおいて、2008年9月29日に第5期生の修了式が開催されました。修了生が身に纏った民族衣装で、会場は華やかに彩られました。第5期生(14名、内2人保育児)は、4月の開講から6ヵ月間をかけて572時限の日本語教育及び120時限の生活ガイダンスを修了し、晴れて旅立ちの日を迎えました。達成感と安堵感、そしてこれから皆と離れる寂しさを見せながらも、施設長から胸を張って修了証書を受け取る修了生は、とても逞しいものでした。 また来賓には、内閣、外務省、文化庁、新宿区からもご列席いただき、祝辞を頂戴しました。 「そして、いつも明日は新しい。」内藤主任講師の祝辞の中で引用された、授業で習った詩のワンフレーズ。先生に合わせて、修了生達はこの詩を口ずさみ、その意味を胸に刻んでいるようでした。その後の修了生スピーチでは、センターの先生や職員に対する感謝の言葉が多く聞かれました。 センターでの6ヵ月を通し、5期生は日本語が上達したことに加え、新たな友達ができ、日本で生活する上でとても大切なことを学んだようです。センターに通う背景や国籍は違っても、大切な6ヵ月を共に過ごした仲間との別れは名残惜しいもので、式の後も入所者同士が連絡先を交換し、記念写真を撮り合っていました。 「新たな明日」を迎える5期生が、このセンターで半年を頑張り抜いたことを忘れずにこれからも、日本で安定して暮らしていってほしいと、職員一同強く願った一日でした。

スタディツアー2008夏を開催しました

スタディツアー2008夏を開催しました

難民事業本部では、学生・社会人などを対象に、難民支援に携わる現場の声を聞くことにより広く難民問題について知ってもらうため、2001年から毎年スタディツアーを開催しています。2008年度スタディツアー第二回は、9月18日(木)、19日(金)の2日間にわたって開催され、学生や社会人など合計13人が参加しました。 今回のツアーでは、海外で支援活動を行うNGO、日本で支援活動を行うNGO、日本で暮らす難民や外国人と日本人の地域づくり活動を行う公立の小学校などを訪問しました。2日間にわたりぎっしりと詰まったスケジュールの中、参加者は普段あまり聞くことのできない、難民支援に携わる現場の声に熱心に耳を傾けていました。 ツアー2日目に訪れた横浜市立いちょう小学校では、隣接する大和市にインドシナ難民の定住促進センターがあったことから、学区域に多くのインドシナ難民や外国人が住んでいるため在籍児童の国籍も様々です。そのため、周辺の小学校や中学校と連携を取って、外国にルーツを持つ児童も日本人児童も、安心して豊かに生活することが出来る学校づくりを目指している、というお話を聞き、多文化共生の今後について考える貴重な機会となりました。二日間を通して参加者からは、「日本での難民支援、海外での難民支援、地域で行っている難民支援、と多角的に難民支援について考えるきっかけとなった」、「周囲の人たちと難民について考える時間をもっと持とうと思う」、「様々な機関が協力しあっていることがよくわかった」などの感想が寄せられ、参加者にとって実りある時間となったようです。

●「スタディツアー2008夏」スケジュールと概要 1.難民事業本部事務所 (1)難民事業本部の活動説明及びスタディツアーにおける注意事項 (2)参加者自己紹介 (3)難民に関する基礎知識 (4)事務所見学 2.特定非営利活動法人難民支援協会 (1)事務所見学 (2)難民とは (3)日本での難民受入 ・日本の難民申請数および認定数の推移 ・世界の申請・認定状況との比較 ・日本の難民認定制度 ・日本の難民が直面している生活面の課題 (4)難民支援協会について (5)問題点 3.特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン (1)難民を取り巻く支援体制 (2)具体的な活動 「リベリア難民支援」 ・難民流出の背景 ・難民キャンプにおける支援活動 ・母国帰還支援活動 (3)事務所見学 4.横浜市立いちょう小学校 (1)多文化共生の地域・学校づくり「いちょう小学校の概要」 (2)学校内見学 (3)国際教室理解とは 5.特定非営利活動法人かながわ難民定住援助協会 (1)かながわ難民定住援助協会とは (2)親子での日本語学習の必要性 (3)今後の課題 (4)事務所見学 6.国連WFP協会 (1)DVD上映 ・WFPの概要 ・学校給食プログラム (2)世界の食料事情と飢餓の主な原因 (3)WFPの役割、食料支援の意義 (4)事務所見学

ヨハン・セルスUNHCR駐日代表と奥野名誉会長、綿貫理事長が会談を行いました

ヨハン・セルスUNHCR駐日代表と奥野名誉会長、綿貫理事長が会談を行いました

2008年9月1日付で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表に就任されたヨハン・セルス氏の訪問を受け、10月9日に当財団の綿貫民輔理事長と、10月21日に奥野誠亮名誉会長と会談を行いました。 日本の難民受け入れの経緯や世界情勢の変化等について意見交換が行われ、これまでのUNHCRと難民事業本部との協力関係を確認すると共に、今後の日本における難民支援についても更なる協力体制で臨むことを確認し合いました。
セルス駐日代表(左から2番目) と綿貫理事長(左から3番目) セルス駐日代表(左から3番目) と奥野名誉会長(一番左)