新宿区戸塚第一小学校長がセンターを視察されました
2011年11月30日、新宿区立戸塚第一小学校石井卓之校長がRHQ支援センター子どもクラスの日本語授業を視察しました。
現在、子どもクラスは2クラス(低学年クラス3名、中学年クラスの2名)に分かれて、学齢に合わせた基礎的な日本語と教科、学習言語のほか、センター退所後に日本の学校生活に馴染むことができるよう、日直、掃除当番、ラジオ体操、習字などの指導を行っています。
子どもクラスの児童5名のうち3名は、センターの定住支援プログラムの一環として、約3週間程度戸塚第一小学校に受け入れていただき、実際に日本の小学校を体験する機会を設けています。また、残りの児童2名は来年度新一年生となるため、同小学校に隣接する付属幼稚園に受け入れていただき、園生活を体験する予定です。
この日、石井校長は、子どもクラスの児童を受け入れる準備の一環として、センターでの授業の様子を視察したものですが、児童が入国して間もない(9月29日入国)にもかかわらず、日本語の上達が早いこと、全員元気いっぱいで授業を受けていたことに感心したとのことでした。
政府関係者が第三国定住難民第1陣を激励しました
2011年11月28日、内閣官房をはじめ第三国定住事業に関わる外務省、法務省、文部科学省関係省庁の担当者が、鈴鹿市役所、雇用事業所、小学校、保育園等を訪問し、今年3月に三重県鈴鹿市に移転した第三国定住難民3家族の受け入れ状況について関係機関等から聞き取り調査を行いました。この際に、政府の調査団一行は、難民3家族とも面会し、日頃の生活状況について話を聞くとともに、今後も、引き続き、相談を受けるなどの支援を継続する旨を説明し、家族を励ましました。
政府関係者が第三国定住難民第1陣を激励しました
2011年11月28日、内閣官房をはじめ第三国定住事業に関わる外務省、法務省、文部科学省関係省庁の担当者が、鈴鹿市役所、雇用事業所、小学校、保育園等を訪問し、今年3月に三重県鈴鹿市に移転した第三国定住難民3家族の受け入れ状況について関係機関等から聞き取り調査を行いました。この際に、政府の調査団一行は、難民3家族とも面会し、日頃の生活状況について話を聞くとともに、今後も、引き続き、相談を受けるなどの支援を継続する旨を説明し、家族を励ましました。
平成23年度雇用促進協議会(西日本地区)を開催しました
2011年11月17日(木)、大阪府八尾市役所において雇用促進協議会を開催しました。八尾市近辺の難民定住者を雇用している事業所1社をはじめ、職業安定機関、事業主団体、八尾市役所より計13名の出席がありました。
職業安定機関や事業主団体からは、リーマンショック直後に雇用失業に係る各種数値が過去最悪を記録したものの、以降、順調に改善しているという話がありました。また、特定の職種や専門職、技能職においては人材が不足している業界や事業主もあるが、求職者とのマッチングがうまくいっていないとの課題が挙げられました。難民雇用事業主は長年にわたって雇用継続中のベトナム人定住者のこと、また、これらの従業員に対して一時行っていた日本語学習指導の様子についてお話を頂きました。
福祉機関からは、就労支援員の配置状況、セミナーや面接会の開催内容、多言語での窓口対応や機関紙発行、通訳支援、求職中外国人向けの日本語学習に伴う経済支援の提言活動等、各種報告があり、いずれにおいても改善や啓発、提言を引き続き行っていく必要があるとの姿勢が示されました。難民支援団体として八尾市でベトナム人難民コミュニティを始め外国人居住者を支援している団体からは、草の根での就労支援も困難を極めているとの話が披露されました。
日本語能力の習得に係る難民定住者自身の努力、また関係機関による支援が、ひいては雇用の安定を生み、難民定住者の自立につながることを再認識する貴重な場となりました。各関係機関の皆様からの御意見は、今後の難民定住支援の参考とさせて頂きます。
第12期生(第三国定住難民第2陣)職場見学を実施
2011年11月7日、8日、10日及び18日の4回にわたり、第三国定住難民コース第12期生4家族大人8名の入所者が生活ガイダンスの授業の一環として、合計8社の職場見学を行いました。見学対象の業種内訳は食品製造工場3社、金属部品製造工場2社、タオルリネン工場、婦人服縫製加工工場、婦人靴製造工場です。まだ定住支援プログラムが始まって1か月足らずですが、この職場見学を通じて“日本で働くこと”のイメージをもってもらうことが今回の目的です。
初回の11月7日は菓子製造工場と建設機械部品製造工場を見学。菓子製造工場では工場見学前に見学用白衣、帽子、マスクを着用した後、靴を履き替えました。手を消毒、爪の間をブラシで入念に洗い、粘着ローラーで白衣の髪の毛などを取り除きます。そしてエアシャワー室に入り、細かいホコリを吹き飛ばした後に工場内に入りました。食品工場の徹底した衛生管理に入所者は皆驚いた様子でした。甘いお菓子の香りが漂うオートメーション化された工場内では、クッキーの原料が練りこまれ、巨大なオーブンで生地が焼かれてからパッケージに入れられた後、段ボール箱に詰められるまでの生産ラインを製造スタッフの説明を受けながら見学をしました。
婦人服縫製工場でプレス工程作業を熱心に見学する入所者 |
建設機械部品工場では金属プレートの曲げ加工、レーザー加工から手動溶接やロボット溶接、塗装に至る部品完成までの工程を見学しました。入所者たちは、溶接機の火花に思わず目をそむけることもありましたが、初めて見る大型のレーザー加工機の機能について工場長から説明を受け興味津津といった様子でした。
第2回目の11月8日はめん類製造、煎餅製造の食品工場2社と婦人服縫製加工工場を見学しました。1社目のめん類製造工場では、総菜の盛り付けライン、パックざるそばの盛り付けライン、パックやきそばの検品チェック、パックうどんの箱詰めの4工程の作業の見学をしました。これまで見学してきた工場と比べると従業員数が圧倒的に多いこと、そして生産ラインが非常に速いことに入所者は驚きを隠せないようでした。2社目の煎餅工場では、成形、乾燥、焼き上げ、パッケージ詰めなど煎餅の出来上がりまでを興味深く見学しました。3社目の婦人服縫製加工工場では、男性がプレス作業、女性がスチームアイロン作業に分業されていました。この時期ちょうど年末に向けての繁忙期にあたるため、洋服が吊るされたキャスター付きハンガーが大量に工場内の通路をあわただしく行きかうなか各作業工程の工場見学を終えました。
第3回目の11月10日はタオルリネン工場と自動車部品製造工場の見学。1社目のリネン工場は、病院向けに使用済みのタオル、ガウンなどの洗濯、プレス、袋詰めを行っており、各作業工程を見学しました。見学後、入所者の一人からは「この仕事は自分でもできそうな気がする」との声もありましたが、工場長からは「仕事は見た目簡単そうだが、立ち仕事なので意外にハードな作業です。実際に仕事を体験してもらいたい」との提案がありました。2社目の自動車部品製造工場は、男性入所者の目には魅力的な働き場所に映った様子で、「自分で作った部品が自動車の一部に使われる仕事にやりがいを感じる」との感想がありました。
第4回目の11月18日に見学したのは婦人靴製造工場。ハイヒールやブーツなどのデザイン作業に始まり、靴型造り、裁断、靴の上側部と下部との接着、圧着プレス工程やヒールくぎ打ち工程などベテランの靴職人による作業を見学しました。ここで入所者はプレス圧着作業と専用コテを使っての靴革の毛穴ふさぎ作業を実際に体験させてもらいました。初めての作業にとまどいながらも職人さんのアドバイスを受けながら夢中で作業に取り組んでいました。今回の8社にわたる職場見学では、それぞれ業種の違いと作業内容の違いを自分の目で確認できたほか、安全管理品質管理が行き届いた日本の工場の実態を知ることも出来たことで、来年度から実際に仕事に就くうえで大変貴重な体験になったと思います。
第三国定住難民第2陣が在日カレン民族コミュニティーと交流
2011年11月6日(日)、第三国定住難民第2陣は、休日を利用して、KNU JAPAN (Karen National Union) が主催した定期ミーティングに出席し、ミャンマー出身の多数の在日カレン民族の人々と交流しました。
開会後、ソーミョーカイシンKNU代表から、第2陣の家族に歓迎の挨拶が述べられました。これに対して第2陣の家族は、それぞれ家族を紹介し、続いてコミュニティー側も自己紹介しました。
その後、記念撮影、懇談を行いました。最後に第2陣の家族は、カレン民族新年会の招待状を贈られ、終始和やかな雰囲気のうちに閉会しました。
この定期ミーティングは、KNUグループ以外にもオープンにされていたことから、第三国定住難民家族は、ミャンマー系メディア(インターネット、ラジオ、新聞)の取材を受けました。