第12期生(第三国定住難民第2陣)がミャンマーの僧院を訪問

第12期生(第三国定住難民第2陣)がミャンマーの僧院を訪問 2011年12月31日、第12期生(第三国定住難民第2陣)がミャンマー文化福祉協会を訪問し、ミャンマー人僧侶に面会しました。 ミャンマー文化福祉協会は、ミャンマー人僧侶が常時4〜5名滞在し、檀家からの寄進によって支えられている僧院です。今回の訪問は、仏教徒の在日カレン人から僧院で行われた出家式へ招待され実現したもので、第2陣の4家族は、久し振りに僧侶の説法を聴き、仏教徒カレン人らとの交流を深め、母国の料理を満喫し、満足した様子でした。

第12期生(第三国定住難民第2陣)が餅つきを体験

第12期生(第三国定住難民第2陣)が餅つきを体験 2011年12月27日、年末押し迫ったこの日、第三国定住難民第12期生大人クラス8名、子どもクラス5名は、日本の季節の行事を学ぶ一環で、介護施設「より処ぬくみ くるみ」の餅つき行事に招待され、生まれて初めて、餅つきを体験しました。 大人は童心に返り、子どもは大人に手伝ってもらいながら重い杵を持ち上げ、一所懸命餅つきにチャレンジしました。出来上がった餅は施設の方に「あんころ餅」「きなこ餅」「いそべ餅」にしていただき、入所者達は慣れない箸に奮闘しながらも、日本のお餅を堪能していました。 入所者達はお餅のお礼も兼ねて、介護施設を利用しているお年寄りたちと習いたての日本語を使って会話し、コミュニケーションを取るお手伝いをさせていただきました。母国では「お年寄りを尊敬し大切にする」という文化がある入所者達にとって、お年寄りのお世話をすることはとても自然なことなのだそうです。

「高校生のための国際交流・国際協力EXPOワン・ワールド・フェスティバル for Youth」に出展しました

「高校生のための国際交流・国際協力EXPOワン・ワールド・フェスティバル for Youth」に出展しました

関西支部は、12月26日(金)に大阪国際交流センターにて開催された「高校生のための国際交流・国際協力EXPOワン・ワールド・フェスティバル for Youth」に活動紹介ブースを出展しました。このイベントは、高校生にターゲットを絞り、広く国際協力の大切さを認識し、高校生同士の情報共有や、国際交流・協力の分野に参加する機会を提供するために、今回キックオフ大会として初めて開催されました。 NGOやJICA(国際協力機構)などの国際交流・協力に取り組む団体による活動紹介ブースのほか、高校生によるパネル展示やプレゼンテーション大会、ワークショップ、舞踊などのパフォーマンスやファッションショーなど、高校生が主体となった様々なプログラムが実施されました。 難民事業本部のブースでは、条約難民・インドシナ難民・第三国定住難民についてのパネル展示、難民事業本部の活動を紹介したパンフレットや世界難民地図の配布、難民クイズの出題を行い、60人を超える来場者をお迎えし、難民支援事業の広報を行いました。 延べ約1,500名以上の来場者があり、世界の料理を楽しめる「カフェ・ワンワールド」も早々に売り切れるなど、若い世代の方々の国際交流・協力に対する興味、関心は高まっています。また、知るだけではなく、解決のために何か行動を起こそうとしている人も増えています。難民事業本部も、より多くの方々に難民問題について知っていただけるよう、イベント出展やセミナーの開催など、有意義な広報イベントを企画してまいります。

第12期生(第三国定住難民第2陣)が先輩の体験談を聞く

第12期生(第三国定住難民第2陣)が先輩の体験談を聞く 2011年12月24日(土)、第2陣の生活ガイダンス授業の一環として、今後の日本の生活のイメージづくりのため、既に定住生活を始めている先輩から体験談を聞きました。 先輩として体験談を話してくれたのは第1陣として昨年来日し、当センターでの定住支援プログラム修了後、今年3月から鈴鹿市で農業法人に夫婦で勤務する傍ら、小学生3人、保育児1人を育てている同じカレン民族の女性です。 この先輩女性からの体験談として、地方での生活状況として、交通機関の状況、普段の買い物、病院の利用の仕方、近所づきあいなどを、仕事面では、仕事の内容、仕事をする上の日本人従業員との関わり方など働くことの厳しさを、子どもの教育面では、学校の行事、学校からの連絡事項、先生との関わり方などを、丁寧に説明を受けました。 第2陣の人たちは、同じ難民キャンプの出身者で元々の知り合いである先輩からのアドバイスに熱心に耳を傾け、習いたての日本語がすぐに通じるか、住む家はどのようなものか、買い物には困らないか、生活費は足りるか、タイの難民キャンプとは連絡しているかなど、日頃の疑問に思っていることを質問していました。

第12期生(第三国定住難民第2陣)を民主党難民問題WTが激励されました

第12期生(第三国定住難民第2陣)を民主党難民問題WTが激励されました 2011年12月15日、民主党難民問題WT(ワーキングチーム)の稲見哲男衆議院議員(座長)、中村哲治参議院議員(副座長)、今野東参議院議員(事務局長)がRHQ支援センターを訪問され、第2陣の第三国定住難民4家族18名に対する定住支援プログラムを視察されました。同チームは、難民の人たちと懇談し、来日を歓迎する、日本語や生活習慣の習得に励んで、日本に慣れていってほしい、政府としても必要な支援を行なっていく旨を述べられ激励の言葉をかけられました。 これに対し、難民の人たちからは、日本に来て難民キャンプとは生活が大きく変わった、日本政府の支援に感謝している、日本語や文化をもっと勉強して、仕事に就き、家族と安定した生活を送りたい等の発言がありました。
 

第12期生(第三国定住難民第2陣)が学校見学を実施

第12期生(第三国定住難民第2陣)が学校見学を実施 2011年12月14日、第三国定住難民コース第12期生(第三国定住難民第2陣)の大人クラス8名及び子どもクラス5名は地元小学校及び隣接の幼稚園への見学を実施しました。 今回の見学の目的は、親子で学校、幼稚園を見学することで、学校の設備や受け入れ体制を知り、日本の教育システムを理解する一助とするとともに、定住先での学校生活をより具体的にイメージすることが出来るようにすることです。 当日はまず、校長先生から小学校と幼稚園の写真付きのパンフレットをもとに授業の様子や主な行事について大変わかりやすく説明していただきました。その後、幼稚園、学校の順に見学しました。幼稚園では、子どもたちはお店屋さんごっこをしているクラスにお客さんとして入れてもらいました。日本人児童に「なまえは?」「なんさい?」などと聞かれ、初めての日本人児童とのコミュニケーションに戸惑い、はにかみながら答える子どももいました。 小学校では、音楽の時間の歌と楽器の演奏を見学しましたが、初めは緊張気味で教室に入っていった子どもたちも、日本の子どもたちの楽しそうな様子に思わず体が動いてしまうほほえましい場面もありました。このほか体育の授業を校庭及び体育館で見学し、図書室や資料室などの施設も見せていただきました。 最後はお楽しみのおいしい給食の試食の時間です。親も子どももトレーに載ったスープ、混ぜご飯、おかず、デザートのみかん、牛乳をじっくりと味わっていました。お父さんたちがスープをおかわりしたり、普段野菜嫌いでなかなか食べない子どもが野菜を残さず食べたりといった場面もありました。 今回の学校見学を通じて、親からは「日本の学校はきれいで、音楽や体育の設備が整っている」、「日本の学校は給食があるので安心」などの声が聞かれ、子どもから「給食がおいしかった」、「友達をたくさん作りたい」などの感想が聞かれました。子どもたちだけでなく大人たちも日本の学校を実際に自分の目で見て体験することで、これから子どもを通わせる日本の学校生活やシステムを知ることが出来、安心感を得ることができたようです。

第12期生(第三国定住難民第2陣)が松本市で職場見学を実施

第12期生(第三国定住難民第2陣)が松本市で職場見学を実施 2011年12月12日、第三国定住難民コース第12期生(第三国定住難民第2陣)8名は職場見学のため長野県松本市の事業所5カ所を訪問しました。今回の職場見学は第三国定住難民の定住受入れを表明されている「信州発国際貢献の会」と地域の方々のご協力を得て実現しました。訪問先は、同会から推薦のあった倉庫会社、クリーニング工場2社、農園、牧場です。 1社目の倉庫会社では、菓子類、衣類、レトルトカレーなど仕分けたり、箱詰めして出荷したりする作業を見学しました。仕分けの作業には日本語の読み書きの能力が必要ですが、容器の洗浄やレトルトカレーの箱詰めの作業自体はそれほど難しくないとのことでした。 2,3社目はクリーニング工場で、病院やホテルのリネン等を洗濯、アイロンがけする工場と、個人の衣類を扱う工場の2カ所でした。アイロンの機械に枕カバーやタオルを吸い込ませるとあっという間にしわがとれ、自動できれいに畳まれた状態で所定の位置に落ちてくる様子や、大きなシーツがアイロンの機械から出てきたところを、3人がチームになって機械のような速さで手際よく畳む様子など、機械、人手それぞれが行う作業を見学することができました。 4社目は、山の裾野に広がる広大な田畑で、米、大豆、蕎麦、野菜などを中心に生産する農業法人です。トラクターなどの大型機械が何台もあり、こうした機械を使って行う農業についての説明を受け、入所者は現地の農業との違いを実感した様子でした。 最後の5社目は、肉牛を育てる牧場です。ここでは10ヶ月の子牛を購入し、20ヶ月かけて大切に育て上げて、肉牛として出荷するそうです。240頭の牛を、4人で管理しているという説明に一同驚きの表情が見られました。日本の畜産業の現場を初めて見学して、貴重な学びがあったようです。 見学を通して、入所者からは就業時間、社会保険、休日など労働条件に関する質問や、住居、学校、保育園、スーパーなどの生活環境に関する質問が寄せられるなど、センター退所後の生活をイメージして考えるきっかけになったようです。

第12期生(第三国定住難民第2陣)が地元商店会と交流

第12期生(第三国定住難民第2陣)が地元商店会と交流 2011年12月9日、11日、第三国定住難民第2陣の人たちが地元商店会主催のイベントに参加しました。9日は地元の守り神となっているお地蔵様をお参り後、お茶とお菓子をいただいたり、竹馬に挑戦したり、また小学生と日本語で会話をしたりと楽しく交流しました。11日は商店会の招待で「けんちんうどん」をごちそうになった後、福引抽選会に全員でトライさせていただき、多くの景品が当たり、思わぬプレゼントをいただきました。
 

第12期生(第三国定住難民第2陣)職場体験を実施

第12期生(第三国定住難民第2陣)職場体験を実施 2011年12月6日、7日、生活ガイダンス(職場体験)の一環で第三国定住難民第2陣8名が職場体験を実施しました。体験の受入れにご協力いただいた企業はタオルリネン工場、婦人靴製造工場および食品製造工場の3社です。 6日は、タオルリネン工場で、女性4名が体験を行いました。始めに作業工程、安全管理に関する諸注意(カレン語通訳付き)を受けた後、他の従業員と一緒におしぼりやタオルを機械に乗せて伸ばす作業やタオルをたたんで束ねる作業などを体験しました。婦人靴製造工場では、男性4名ができあがった靴の糊落とし・靴磨き作業や研磨機の簡単な操作を覚え、かかと部分を研磨する作業などを体験しました。 それぞれの工場では、従業員から丁寧に作業の指導を受け、初めての仕事にもかかわらず、1日の作業を終える頃には、作業の手つきがよくなったようでした。 昼休みには、持参したお弁当を食べながら事業主や従業員と覚えたての日本語で会話を交わし、日本の職場で働くイメージを体験することが出来たことと思います。 7日は、食品製造工場の体験として、実際の作業を直接体験することはできませんでしたが、ライン工程の詳細について説明を受けた後、長年この工場で働いているベトナム難民定住者2名から、それぞれ日本での働きぶり、自立生活を営むことについて体験談を話してもらいました。 今回の体験の感想として、「簡単そうな作業も、実際にやってみると難しいことがわかった。」、「同じ立場の難民の人からの話を聞いて、自分たちも同じように働いて生活したいと思う」など、体験した難民より寄せられました。