第12期生(第三国定住難民第2陣)就職決定
2012年9月28日(金)、第三国定住難民第2陣の男性4名は、東京都内の靴製造会社と雇用契約を結びました。4名は同社にて、2012年4月1日(日)から職場適応訓練を開始し、雇用契約を結んだ2日後の9月30日(日)に訓練を終えました。 訓練を始めた頃は、難民たちも毎日の通勤や初めての靴作りなどで戸惑うこともあったようですが、職場の上司や先輩に支えられながら仕事を覚え、今では、他の従業員とともに作業ができるレベルまで到達したと、会社から評価されるまでになりました。工場長からは、「まだまだ失敗することもあるが、みんな靴作りを覚えようと、毎日頑張っている。この難民男性4名を受け入れてよかった。」などの感想をいただきました。また、難民男性4名も、「靴作りは楽しい」「この仕事を紹介してもらって良かった」などの感想を述べ、雇用契約が結ばれたことを喜び、会社の一員としてこれから頑張っていこうとする気持ちを表していました。 一方、女性4 名は2012年10月15日(月)に埼玉県内のリネンサプライ会社と雇用契約を結びました。女性4名は、同社で4月16日(月)から10月15日(月)までタオルやシーツをたたむ手作業と機械作業の訓練を行い、本人らから「仕事が楽しい」「続けたい」との希望がありました。会社からは、「まだ慣れていない人もいるが、努力次第で作業能力も上がり良い仕事をしてくれると期待している」との言葉をいただきました。 雇用契約後に一部の人からは長時間働きたいとの希望も出ており、仕事に前向きである様子がうかがえました。これに対し、会社側からは本人らが希望を申し出れば勤務状況によっては希望に沿った時間への変更を検討する旨のコメントがあり、定住難民受入れに柔軟に対応していただいています。2012年9月
RHQ支援センター第13期生(通年夜間コース)の学習発表会を行いました
RHQ支援センター第13期生(通年夜間コース)の 学習発表会を行いました
2012年9月19日(水)、RHQ支援センターにて、4月に入所した第13期生(通年夜間コース)10名(うち保育児童5名)が、中間学習成果発表会を行いました。定住支援プログラムをほぼ半分経過した時点での学習発表会で、日本語講師陣や職員の前で、1人ひとり工夫を凝らした発表を行いました。 発表者5名は、それぞれ日本語で母国ミャンマーの観光名所や伝統的な民族衣装・歌・化粧品などの紹介をしたり、簡単なミャンマー語講座を開いて挨拶の言葉や文字の書き方を教えたりといった発表を行いました。変わり種は、ミャンマーにいた時代から空手を習っていて、日本でも指導者として活躍している入所者による発表です。最初に日本語で空手道の精神の説明や型の披露などを行った後、参加者に簡単な「型」のレッスンをするなど終始和やかな雰囲気の中での発表となりました。 第13期生の中には、入所当初は入国間もないために日本語が全く話せない方もいたのですが、今回の発表では、授業で習った語彙や文法を活用し、大きな声で聞く人に分かりやすい表現できちんと発表することが出来るまでになりました。さらに、会場からの質問にも、的確に答えていました。 夜間コースに通う方の多くは、昼間は仕事をして夕方にセンターに通ってきます。そのような多忙な日々の中、発表会の前には、さらに念入りに準備をして本番に臨みました。発表会を終えた入所者は、「今回初めて大勢の人の前で、日本語で発表しました。最後まで無事に発表できたので、日本語に自信が持てました。」、「仕事をしながら夜も勉強するのはとても大変ですが、今まで頑張って良かったです。」と口々に話してくれました。定住支援プログラムはあと後半の5ヵ月間を残すばかりです。全員が無事修了日を迎えることが出来るよう、センター職員一同願っています。
RHQ支援センター第13期生(半年昼間コース)の日本語発表会と修了式を開催しました
RHQ支援センター第13期生(半年昼間コース)の 日本語発表会と修了式を開催しました
2012年9月19日(水)、修了式を2日後に控えRHQ支援センターにて、同年4月に入所した第13期生(半年昼間コース)10名の日本語学習成果の発表会を開催しました。 プログラムは個人による日本語スピーチと団体での日本語劇の2つですが、6ヵ月前にはほとんど日本語が出来なかった人でさえも、見ている人に分かるように話が出来ていました。スピーチでは聴衆からの質問にも慌てず的確に日本語で答えることが出来、日本語劇では落語の「饅頭こわい」を元に、南の国らしく饅頭をドリアンに代えて演じ、多くの笑いを取ることも出来ました。この6ヵ月間で、日本語の実践的な運用力がかなり身についたようです。 翌々日の21日(金)は修了式が行われました。入所者たちは、来賓としてご参列いただいた外務省、厚生労働省、文化庁などの関係者から温かいお祝いの言葉をいただき、感慨ひとしおの様子でした。特に、今までお世話になった日本語の先生から励ましのお言葉をかけられたその瞬間、感極まった入所者たちの涙に誘われるように修了式の会場全体が涙に包まれました。 今後の進む道は皆さん様々ですが、本コースで学んだ日本語や生活ガイダンスが今後の日本での生活の一助となり、幸せな生活が送れるよう、職員一同心より願っています。
