RHQ支援センター15期生(前期半年コース・夜間通年コース)の生活ガイダンス

RHQ支援センター15期生(前期半年コース・夜間通年コース)の 生活ガイダンス

2013年4月4日(木)から始まったRHQ支援センター15期生(前期半年コース・夜間通年コース)の定住支援プログラムは順調に進んでおり、入所者は日本語力が着実についてきています。ある入所者は、4月の開講時はまだひらがなを読むことができませんでしたが、約3か月が経ち、今ではひらがな、カタカナを用いて、A4一枚程度の作文が書けるまでに上達しています。 定住支援プログラムは572時限(1時限=45分)の日本語の授業以外に、120時限の生活ガイダンス講座があります。4月には、難民定住者が難民事業本部から受けられる各種支援内容や、防火、防災時の緊急対応(消火訓練や災害避難、緊急通報など)、ゴミの分別とリサイクル、社会保障と税金、在留資格に関連する法律などについて学びました。 5月には安定した定住生活を営む上で基盤となる『健康』について、健康部の協力をいただいて講座を開きました。歯科衛生士による歯の健康講座では、適切な手入れが歯の健康を保ち、ひいては体全体の健康維持に寄与することを学びました。また、薬剤師による病気や薬の適切な管理と飲み方、保健師による病院の利用方法や健康保険制度についても学びました。さらに健康な体を作り、それを維持するため、元気館にてBMIの測定や有酸素運動を体験しました。 RHQ支援センターでは、入所者が安心して日本での定住生活が送れるよう今後もサポートしていきます。
 

RHQ支援センター第15期生(前期半年コース・夜間通年コース)の取り組みの様子

RHQ支援センター第15期生(前期半年コース・夜間通年コース)の 取り組みの様子

平成25年4月4日(木)に15期生がRHQ支援センターに入所して1ヵ月が経ちました。 昼間半年コースに通っている入所者は10名ですが、そのうちの7名が女性です。センターでは日本語能力別にクラス分けをしていますので、今期の昼間コースは2クラスに分かれましたが、そのうちの1クラスは女性だけのクラスになりました。女性だけのクラスでは共通の話題も多く良くまとまっていて、非常に賑やかな和気あいあいとした雰囲気となっています。そのせいか、授業中だけでなく休み時間も日本語で活発に会話をしているので、会話が苦手な人もみるみる上達している様です。 もう一つのクラスは男性3名女性2名の混合クラスです。年齢層も女性クラスより若干上ですが、彼女らに負けまいと先生が困るほど質問をたくさんしながら、とても積極的に日本語を学んでいます。 お昼休みは、混合クラスの人達が母国料理のお弁当をたくさん作って持ってきます。そこに女性クラスの生徒が混じり、お互いのお弁当を分け合いながら賑やかに食事をしています。そこでは授業で習った内容を母国語で確認しあったり、習った日本語を早速会話で試したりと、日本語授業の理解を深める絶好の場となっています。そしてお昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る前に、年長者のリーダーシップのもとみんなが手分けして、食事スペースの掃除と全員のお弁当容器洗いを行い、時間には全員教室に戻り日本語講師を迎えます。 一方、夜間通年コースに通っている入所者は、男性2名、女性2名の4名です。ここにはアジア出身者のほか、アフリカ出身者もいて、日本語能力も様々ですが、上手な人が分からない人に母国語や英語で説明してあげるなど、お互い助け合いながら学んでいます。 夜間コースに通う入所者は、昼間は仕事をしていますので、朝早くから職場に出勤し一日中仕事をした後、センターの授業に通っています。今年度は自宅が遠い人ばかりですので一層大変だとは思いますが、移動中のわずかな時間や仕事中の昼休みに予習復習や宿題をこなしながら、寝る間も惜しんで日本語の勉強に取り組んでいます。 センターでは、昼間半年コースの人も夜間通年コースの人も、最適な環境のもとで学習できる様、健康面や生活面で様々なサポートを行っています。プログラム修了時には、入所者全員が元気良く、自信を持って日本社会に力強く旅立っていくことを期待しています。

ベトナム建国記念日祝賀交流会

ベトナム建国記念日祝賀交流会

 平成25年4月21日(日)、品川区の南大井文化センターで「ベトナム建国記念日祝賀交流会」が開催されました。これまでに設立された各在日ベトナム団体は、日本に定住するベトナム人たちの相互扶助及び安定した自立生活を支えるために様々な行事を催し、活動してきました。
 この日も100人近くの参加者が詰め掛け、会場は賑わいましたが、開会とともにベトナム伝統の先祖礼拝式が始まると、すぐに厳粛な雰囲気に包まれました。会はベトナム語、日本語のバイリンガルの司会者によって進行し、在日ベトナム人共同体・ベトナム建国記念日祝賀交流会実行委員長のグエン・ホン・カイン氏による開会の挨拶に続いて、各支援団体が難民定住者たちにお祝いの言葉を贈りました。今年は当事業本部の他に、アジア連帯委員会や難民支援協会(JAR)、日本国際社会事業団(ISSJ)、かながわ難民定住援助協会などが参加しました。
 テーブルには主催者が朝早くから起きて手作りした生春巻きや米粉麺などの伝統料理が並びました。会食・歓談の後は女性6人によるノンラー(葉笠帽子)を使った伝統舞踊が披露され、会を華やかに彩りました。参加者たちは美しい音色に合わせた優雅な踊りに見入っていました。その後も日本語やベトナム語でのカラオケ大会やビンゴゲーム等が続き、皆閉会まで楽しく過ごしました。


カンボジアのお正月行事

カンボジアのお正月行事

 平成25年4月14日 (日)、相模原市のけやき会館で「カンボジアのお正月行事」が開催されました。難民事業本部は長年にわたってこの文化伝統行事を支援してきました。今年はカンボジアと日本の友好条約締結60周年の年であり、また昨年5月の在日カンボジアコミュニティーの特定非営利活動法人権取得以降、初めての行事となりました。
 会場のステージはカンボジアを象徴するアンコールワットの大きな写真や国旗で飾られていました。この日のために招聘された僧侶による伝統的儀式(祈りと説論)から始まり、駐日カンボジア全権大使や当事業本部を含めた各支援団体代表者からの祝辞が続きました。
 今年のカンボジアお正月行事ではカンボジアの芸能人による「歌謡ショー」が披露されました。鮮やかなステージ衣装を身にまとった歌手たちが美しい歌声を響かせる中、参加者たちは用意された母国料理を楽しみながら聞き入っていました。ステージに上がって歌手たちにチップを手渡し、記念撮影をしてもらう人も多くいました。
 「歌謡ショー」と食事が終わると、参加者たちによる踊り(ランブン)が始まりました。初めのうちは一部の人たちだけでしたが、閉会に近づくにつれてその踊りの輪は拡がり、最後には中央ステージ前に参加者全員が集まって大いに盛り上がりました。


ラオスの正月を祝う会

ラオスの正月を祝う会

 平成25年4月14日 (日)、ラオス文化センターでお正月を祝う恒例行事が開催されました。
 新緑の美しい愛川町の相模川から300メートルほど上った所にラオス文化センターはあります。会場には華やいだ民族衣装を纏ったラオス人たちが集まり庭内も室内も賑わっていました。室内では伝統儀式に則り、僧侶の読経に多くのラオス人が頭を垂れて聞きいっていました。
 庭内にはテントで式典会場が設えられ、来賓(在日ラオス大使館全権大使他多数)より正月の儀式へのお祝いと在日ラオス人たちが母国行事を盛大に行っていることへの賛辞が送られました。
 この例年の行事の度に在日ラオス人たちは自前の「お寺」と呼ぶ文化センターを発展させています。
 とりわけ今年はこのセンターを開所して10年の節目の年です。多くのラオス人たちが協力し合い、本国から僧侶を招へいし、伝統彫刻などを置き、年を増すごとに伝統的なお寺の風格が感じられます。一戸の民家から始めたラオス文化センターは、隣家を購入し、庭を広げ、そこにすべて共同作業でレンガを敷き詰めたため、見違えるほど整然とした「お寺」になりました。
 地域毎に準備した素晴らしいラオス料理の御馳走は列席者が眼を見張るほどで、ラオス人コミュニティーのまとまりが伝わってきます。
 食事を楽しんだあとは、難民2世の少女たちによる伝統舞踊が披露され、ビンゴゲームで楽しい一日が締めくくられました。


鈴鹿市の第三国定住難民支援ネットワーク会議に参加しました

鈴鹿市の第三国定住難民支援ネットワーク会議に参加しました

2013年5月27日(月)、鈴鹿市において、第三国定住難民1家族の定住促進を図る目的で、支援関係者による情報共有のためのネットワーク会議が開催されました。 会議には、地域の関係者として、鈴鹿市担当者、雇用主、教育委員会担当者、小・中学校の両校長、地域定住支援員、及び難民事業本部職員等が出席しました。 中学校長からは、今春入学した生徒が学習やクラブ活動に意欲的に取り組んでいることや生徒の保護者が積極的に学校行事に参加しているなどの報告があり、小学校長からは児童3人の日本語力が上達していることや元気に学校生活を送っていることなどの報告がありました。 また、雇用主からは雇用されている夫婦が真面目に仕事に取り組んでいる様子について披露されました。 各々の報告の中で、定住支援のための連携の在り方、子どもの進学、日本語教育の推進体制づくり、母語による支援等の提起があり、今後についても関係者が協力して対応していくことを確認し合いました。 このように支援に携わる関係者が密接に情報を共有することが適切な支援につながるとの理解から、難民事業本部としてもより一層の連携を深めていきたいと考えています。