三郷市で第2回第三国定住難民支援ネットワーク会議が開催されました

三郷市で第2回第三国定住難民支援ネットワーク会議が開催されました

2014年1月29日(水)、三郷市において、第三国定住難民の支援関係者による第2回目のネットワーク会議が開催されました。 会議には、地域の支援関係者として、三郷市担当者、小・中学校の両校長、担当教諭、保育所長、地域定住支援員及び難民事業本部職員が出席しました。 会議では各出席者から、大人も子供も着実に地域に定着してきている様子が報告されました。 生活面では、言葉の上達に伴い、生活上で困ることが少なくなってきているが、学校や行政の通知文などは、まだ支援が必要とあると報告されました。また、今の生活をより充実させるため、余暇の利用を工夫することや親子が一緒に過ごす時間を作る等家庭内の生活向上を提案していきたい等の意見もありました。 子女については、小・中学校での学校生活に十分に慣れており、友達もおり、各々クラブ活動や勉強にも頑張って取り組んでいるとの報告がされました。 日本語学習に関しては、地域定住支援員を中心として日本語学習教室や子どもの教科学習支援の取り組みの状況が報告されました。 難民事業本部としては、引き続きこのような地域の関係者との連携の場を維持し、難民の定住を促進していく所存です。

鈴鹿市で日本語交流会が開催されました

鈴鹿市で日本語交流会が開催されました

2014年1月26日(日)、鈴鹿市及び牧田地区地域づくり協議会との共同で、第三国定住難民の継続的な日本語学習をサポートするネットワークづくりのための日本語交流会を開催しました。 交流会には、鈴鹿市担当者、同市教育委員会担当者、日本語教室関係者、研究者、雇用主、地域定住支援員及び難民事業本部職員が出席しました。 第1部のアーナンダ・クマーラ鈴鹿国際大学教授による講演では、グローバル化による外国人の増加に伴う言葉(日本語及び外国語)の問題と異文化理解・多文化共生の重要性や課題が、数量的なデータや事例を交えて紹介・提起されました。引き続きクマーラ教授をモデレーターとして日本語教室関係者や鈴鹿市在住の外国人市民によるパネル・ディスカッションが行われ、日本語学習の課題などについて率直な意見交換がなされました。 第2部の交流会では、鈴鹿市在住の外国人市民による自国の文化(音楽や歌)が披露され、また参加者が持ち寄った各国料理が振る舞われ、リラックスした雰囲気の中で交流を楽しみました。 難民事業本部としても、地域の日本語教育関係者や地域の支援者と密接に情報共有を行い、日本語学習の環境を整備していくことが、日本での安定した定住生活を送ることに資するとの考えから、本交流会はとても意義深いものであったと考えております。

RHQ支援センター第16期生(第三国定住第4陣)3週間の学校体験を実施しました

RHQ支援センター第16期生(第三国定住第4陣) 3週間の学校体験を実施しました

RHQ支援センター第16期生の子どもたち(6〜12歳の入所者6名)が、定住先の学校生活を円滑に送れるよう、1月20日(月)から3週間に渡り、地元小学校に5人、幼稚園に1人が体験入学・入園を行いました。 体験入学前の準備で子どもたちは、初めて目にするランドセル、絵の具セット、書道セット、リコーダーなどを念入りに準備し、張り切って初日を迎えました。学校での初めての体験は自己紹介から始まりました。子どもたちは緊張しながらも、全校生徒の前で勉強してきた日本語で元気に自己紹介しました。最初こそ緊張した面持ちでしたが、先生方やクラスの友達に温かく迎え入れていただいたおかげですぐにクラスに馴染みました。毎日新しい友達ができ、新しい言葉を覚え、給食も楽しく食べるようになりました。下校時には、友達と楽しくおしゃべりしながら帰ってくるようになりました。 幼稚園体験に参加した1人は、登園初日に大勢の子どもたちに驚いて泣いてしまうというハプニングもありましたが、翌日にはすっかり慣れ、他の園児たちと元気に遊び、仲良く話す姿がみられるようになりました。体験入園最終日に開催された発表会にも参加し、他の園児たちと一緒にサルの役を演じたり、大勢の保護者の前で堂々と歌を歌ったりと、体験中に練習してきた成果を存分に発揮することができました。 両体験の最終日には、クラスの友達や先生方からたくさんのメッセージをいただいてセンターに帰ってきました。体験を終えて子どもたちは、メッセージをいただいた嬉しさと共に、先生やお友達とお別れしなければならない寂しさの両方が感じていたようでした。 今回の学校体験に参加したなかで日本語は一段と上手になり、また、学校における集団生活のルールや日本の友達とのコミュニケーションの取り方を学んだことは、子どもたちの自信となって今後定住先の学校生活でも心の支えになることと思います。

鈴鹿市で第4回第三国定住難民支援ネットワーク会議が開催されました

鈴鹿市で第4回第三国定住難民支援ネットワーク会議が開催されました

2014年1月17日(金)、鈴鹿市において、第三国定住難民1家族の支援関係者による第4回目となるネットワーク会議が開催されました。 会議には、地域の支援関係者として、鈴鹿市担当者、同市教育委員会担当者、小・中学校の両校長、担当教諭、雇用主、地域定住支援員及び難民事業本部職員が出席しました。 中学校長からは、1年に在籍する生徒1名は、成績が徐々に上がってきていることやクラブ活動にも熱心に取り組み、充実した学校生活を送っているなどの報告があり、小学校長及び担任教諭からは、児童3人がそれぞれの学年で、元気に頑張って勉強に取り組んでいることや運動部の活動にも積極的に取り組んでいる様子が報告されました。 また、雇用主からは、雇用されている夫婦は仕事熱心で勤勉であることや後輩の指導もしていることなどが披露されました。 報告の中で今後の取り組みとして、継続的な日本語学習支援の体制づくり、子どもの進路指導の必要性、母語の保持の必要性等の提起があり、今後も一層関係者間で協力して対応していくことを確認し合いました。 難民事業本部としても、地域の関係者と密接に情報共有を行うことが難民の定住促進につながるとの理解から、引き続き連携を深めていきたいと考えています。

RHQ支援センター第16期生(第三国定住難民第4陣)年末年始の様子

RHQ支援センター第16期生(第三国定住難民第4陣) 年末年始の様子

第三国定住難民第4陣の4家族18名は日本での初めての年越しとお正月を迎えました。 年末は12月21日(土)に餅つき体験、30日(月)に大掃除を行い、大みそかには年越しそばの代わりにうどんを打ちました。力自慢の入所者たちは、初めてのうどん打ちを楽しんでいました。打ち終えた生地を同じ太さに切る作業は難しかったようで、すいとんのように太いものからそうめんのように細いものまで太さがまちまちの麺になってしまいました。それでも、入所者たちは手作りのうどんを満足そうに味わっていました。
 
年が明けた1月1日(水)には、全員で近所の神社に初詣に行き、これからの日本での生活が安心、安全に暮らせるよう祈願しました。神社の境内が参拝者でとても混雑している様子に驚きながらも、子供たちは露店で売られている綿あめや豚汁を初体験して楽しんでいました。 2日(日)はミャンマー僧院を訪問、5日(水)はカレン民族のお正月祭りに参加し、在日ミャンマー人たちと触れ合いながら、懐かしい母国の料理を満喫しました。ミャンマー僧院ではお坊さんから、日本で生活するためには日本語を頑張らなければいけない、とお説教を受け、入所者たちは、残り少ないRHQ支援センターでの日本語授業に更に意欲的に取り組む決意を新たにしました。