RHQ支援センター第19期生(後期半年コース)工場見学を実施しました

RHQ支援センター第19期生(後期半年コース)工場見学を実施しました

2014年12月18日(木)、RHQ支援センター第19期生(後期半年コース)6名は、生活ガイダンスのカリキュラムの一環で工場見学を行いました。 日本の醤油は、健康増進の発酵食品として世界的に利用されている調味料です。今回は近代的な醤油工場の製造工程及び安全な食品をつくるための品質管理などを学ぶことで、今後の就職活動や就業に役立てる目的で工場見学を行いました。 訪問したのはキッコーマン(株)野田工場です。最初に醤油の匂いが漂う「もの知りしょうゆ館」で、映画を観て醤油づくりの全般的な知識を得てから、担当の方から説明を受けながら実際の製造工程を見学しました。また、御用蔵(ごようぐら)と呼ばれる特別な建物では、宮内庁向けの醤油が丁寧に時間をかけて作られていることを学び、伝統的な製法に使われる道具などを見学しました。入所者は近代的な工場で衛生的に大量に作られていることに驚きながら、同行した通訳を通じて製造工程や生産規模について質問をして、工場の大きさや作られる量について理解を深めていました。 定住支援プログラムも終盤に近づいていますが、これからも様々なカリキュラムを通して、入所者の学習をサポートしていく予定です。

セミナー「わたしたちの難民問題2014/Vol.15」を開催しました

セミナー「わたしたちの難民問題2014/Vol.15」を開催しました

関西支部は11月から12月にかけて、難民問題を広くみなさんに知っていただくため、セミナー「わたしたちの難民問題2014/Vol.15」(全4回)を(公財)神戸YMCAとの共催で開催し、延べ95名の方に参加いただきました。 第1回は、神奈川県営住宅いちょう団地で外国人の子どもの支援活動を行う当事者団体「すたんどばいみー」のチュープ・サラーンさんに、親子関係や学校生活など、外国人の子どもたちが抱える悩みや課題と、すたんどばいみーの活動内容について、ご自身もカンボジア難民でいらっしゃるサラーンさんの経験も交えてお話しいただきました。日本社会へ期待することとしては、単なる国際交流に留まらず、マイノリティーや弱者に寄り添う社会になってほしいとのことでした。 第2回は、ミャンマーからの難民で現在は難民事業本部で働くラムマンさんに、祖国を逃れた経緯、日本に来てから現在に至るまでの人生についてお話しいただきました。日本語がわからず難民認定手続きや日々の生活で大変苦労したこと、日本の大学で経験した辛かったことや良かったことに加え、応援してくれた方への感謝の気持ちと、周りに困っている外国人がいたら、話を聞くだけでもいいので支援してほしいという願いなど、当事者ならではのお話でした。 第3回は、特定非営利活動法人ジェンの黒木明日丘さんに、ジェンが実施しているヨルダンでのシリア難民支援についてお話しいただきました。現在の難民キャンプの現状と、徹底したニーズ調査に基づいた、難民が主体となって行う水・衛生設備の維持管理支援、子どもへの衛生促進活動、衣料配布、キャンプ内での月刊誌の発行、難民受け入れコミュニティへの支援など、日本のNGOならではのきめ細やかな支援について、詳しくご説明いただきました。 第4回は、つい先日現地での取材を終えて帰国されたばかりの写真家、高橋美香さんに、パレスチナの人々の日常生活についてお話しいただきました。難民キャンプでの先の見えない過酷な生活、分離壁の建設や入植によって荒廃した農地、支えあって生きる家族、理不尽な取り締まりに抗議する人、それを取り締まる兵士、大切な人を失った悲しみなど、高橋さんが撮影した写真を通して、現在のパレスチナを身近に感じる良い機会となりました。 難民事業本部では、今後も難民問題を身近に感じていただくため、有意義なイベントを企画してまいります。

セミナー「わたしたちの難民問題2014/Vol.15」を開催しました

セミナー「わたしたちの難民問題2014/Vol.15」を開催しました

関西支部は11月から12月にかけて、難民問題を広くみなさんに知っていただくため、セミナー「わたしたちの難民問題2014/Vol.15」(全4回)を(公財)神戸YMCAとの共催で開催し、延べ95名の方に参加いただきました。 第1回は、神奈川県営住宅いちょう団地で外国人の子どもの支援活動を行う当事者団体「すたんどばいみー」のチュープ・サラーンさんに、親子関係や学校生活など、外国人の子どもたちが抱える悩みや課題と、すたんどばいみーの活動内容について、ご自身もカンボジア難民でいらっしゃるサラーンさんの経験も交えてお話しいただきました。日本社会へ期待することとしては、単なる国際交流に留まらず、マイノリティーや弱者に寄り添う社会になってほしいとのことでした。 第2回は、ミャンマーからの難民で現在は難民事業本部で働くラムマンさんに、祖国を逃れた経緯、日本に来てから現在に至るまでの人生についてお話しいただきました。日本語がわからず難民認定手続きや日々の生活で大変苦労したこと、日本の大学で経験した辛かったことや良かったことに加え、応援してくれた方への感謝の気持ちと、周りに困っている外国人がいたら、話を聞くだけでもいいので支援してほしいという願いなど、当事者ならではのお話でした。 第3回は、特定非営利活動法人ジェンの黒木明日丘さんに、ジェンが実施しているヨルダンでのシリア難民支援についてお話しいただきました。現在の難民キャンプの現状と、徹底したニーズ調査に基づいた、難民が主体となって行う水・衛生設備の維持管理支援、子どもへの衛生促進活動、衣料配布、キャンプ内での月刊誌の発行、難民受け入れコミュニティへの支援など、日本のNGOならではのきめ細やかな支援について、詳しくご説明いただきました。 第4回は、つい先日現地での取材を終えて帰国されたばかりの写真家、高橋美香さんに、パレスチナの人々の日常生活についてお話しいただきました。難民キャンプでの先の見えない過酷な生活、分離壁の建設や入植によって荒廃した農地、支えあって生きる家族、理不尽な取り締まりに抗議する人、それを取り締まる兵士、大切な人を失った悲しみなど、高橋さんが撮影した写真を通して、現在のパレスチナを身近に感じる良い機会となりました。 難民事業本部では、今後も難民問題を身近に感じていただくため、有意義なイベントを企画してまいります。