RHQ支援センター第19期生(後期半年コース)国会議事堂を見学しました

RHQ支援センター第19期生(後期半年コース) 国会議事堂を見学しました

2015年2月16日(月)、RHQ支援センター第19期生(後期半年コース)6名が、生活ガイダンス授業の一環として、日本の政治制度を学ぶため、国会議事堂を見学しました。 入所者は国際事情への関心が高く、日本の政治にも興味津々で国会議事堂を訪問し、衆議院を中心に見学しました。衆議院玄関から第一委員会室、中央玄関、本会議場、食堂や売店などを回りました。天皇陛下が休憩される部屋(御休所)を見学した時には、入所者たちはその豪華な部屋の様子に驚きつつも、さまざまな質問をしていました。また、第一委員会室では、予算委員会の質疑の際に総理大臣が座る椅子や委員長席に実際に座らせてもらった入所者たちは大変感激していました。 本会議場は、午後の本会議の準備をしている最中で、数時間後にここで日本を代表する議員が集まり、討議が行われることの緊張感を身をもって体験できました。 午後のセンター内での授業では、日本の民主政治・選挙をテーマに学習しました。 日本国憲法に基づく日本の政治制度について、国会と内閣が果たす役割や、衆議院と参議院の違いなどについて学びました。入所者は現在の政党について質問したり、日本の選挙運動と母国との違いに関して感想を述べるなど、日本の政治に関してより理解を深めたようです。 入所者からは、「日本の政治が平和で穏やかなことに感激した」、「今まで分からなかった日本の政治の仕組みが理解できた」、「日本のような民主的な仕組みがうらやましい」などの感想があり、国会議事堂を実際に見学することで、政治や国会をより身近に感じながら見識を深めることができたようです。
国会内にある満開の梅の木を見学する入所者

RHQ支援センター第20期生(第三国定住難民第5陣)節分に豆まきをしました。

RHQ支援センター第20期生(第三国定住難民第5陣) 節分に豆まきをしました。

2015年2月3日(火)節分のこの日、RHQ支援センター第20期生(第三国定住難民第5陣)5家族は豆まきを体験しました。 日本語クラスでは、講師から節分の意味や行事について、なぜ豆をまくのか、なぜ年齢の数だけ豆を食べるのかなどを入所者たちに説明しました。 当初の予定では豆をまく役目だった保育児が、皆鬼になりたがり、急きょ保育士と一緒に鬼の衣装を作成し、見事な出来栄えの鬼に変身しました。 豆をまく担当の入所者は、「鬼は外、福は内」の掛け声も練習し、休み時間に鬼に扮した職員や保育児が教室を回ると、豆の代替の紙で作ったボールをぶつけて、日本の節分を楽しんでいました。

RHQ支援センター第20期生(第三国定住難民第5陣)地方体験研修を実施しました

RHQ支援センター第20期生(第三国定住難民第5陣) 地方体験研修を実施しました

第三国定住難民第5陣は、1月中旬に地方体験研修を実施しました。 地方の風土に触れるとともに、地方独特の伝統文化や風習等について体験を通じて学び、日本に関する幅広い知識を促進する目的で、静岡県御殿場市において4泊5日で研修を行いました。 研修初日の講義では、産業の発展には、道路、鉄道、港湾を利用した人と物の流通が大きく影響していることや、かつて東海道が日本の産業の発展と交通に重要な役割を果たしていたこと、地方の自然を生かした生活や地域の特産物を利用した産業などを学習しました。見学と体験は、次の3つの目的に合わせて行いました。 (1)自然文化体験 研修中は、普段の生活とは異なり、雄大な自然に囲まれた地方の生活を体験しました。海岸では日本が海に囲まれている国であること、船を使った物流についても学びました。 降雪の日は、日本の冬が苦手な入所者たちも、雪合戦をしたり、雪だるまを作ったり、自然を体験しました。また、火山活動を間近で見学し、足湯を体験するなど、地理的な特色を学びました。 (2)地域産業の見学 日本の伝統工芸でもある寄木細工の見学時には、技の習得や地元の材料を使うことなどについて、職人の説明をじっくりと聞き、積極的に質問がなされました。 マヨネーズ工場とウィスキー工場の見学では、その地域にあるきれいな水や独特な木材、新鮮な食材を使って製造される製品が、高速道路を使って素早く消費者に届けられることを学びました。また、工場の機械化や工場で働く人の少なさなども興味深く見学しました。 (3)地方の生活 実際に路線バスやJRを利用し、地方での通勤や通学のイメージを膨らませました。地方では自家用車での移動が多い一方、公共交通機関の利用も欠かせないことを学習し、地方の生活を実感することができました。 研修後、入所者からは「日本の伝統や文化をもっと知りたいと思った」「地方の生活がよく分かった」という声が多くあり、この地方体験研修が、これから定住地で生活を円滑に進めていく上で有意義な学習となりました。